Riding Solo

山と坂がどちらかと言えば好きな側の自転車乗りによる長文書き殴り場所

レースレポート:2026ツールドふくしま(80km Women aged 19-34 5位)

今季前半最後のレース、ツールドふくしま。

エントリーの発端は去年知り合いたちの様子を見ていて「ニセコクラシック楽しそうだな」と思ったこと。

今年はグランフォンド世界選手権として開催するけど、来年以降大会の雰囲気がどう変わるのか、そもそも引き続き開催してくれるのか分からない。そして今年ニセコに行きたければ当然ながらグランフォンド世界選手権の出場権を得るしかない。

出場する19-34歳カテゴリーは女子だと人数が多めで表彰台に乗らなければいけないプレッシャーはないけど、その分ロードレースに慣れていて脚のある選手が何人もいる。ロードレース初心者の自分がその中で上位25%の枠に滑り込むことができるのか。

目標はカテゴリー5位以内。カテゴリーに29人エントリーしてはいるけど、晴れ予報とはいえDNSもきっと数名出るので、安全マージンを見越してこの辺りの順位には入っておきたい。

直前の所感

コンディションがピークアウト傾向なのは富士ヒルのレースレポートで書いた通り。Garminのトレーニングステータスは富士ヒル翌日からずっと「疲れています」。スバルラインを走るとパワー/心拍数の妙でvo2 max判定が下がるから当たり前と分かってはいるけど、精神衛生上非常によろしくない。

平日のワークアウトは富士ヒルの週とほぼ同じ、テーパリング的な内容を2週連続やる感じ。木曜あたりでようやく富士ヒルの疲労が最低限抜けた感覚を得られた。
前日の受付後に30-40分軽く脚を回す。ピーキングが決まってる時の「これだ!」感はないけど、むくみや倦怠感はないから許容範囲。連戦で疲労度ギリギリになるのは分かっていたことだからあるもので戦うしかない。

富士ヒルの反省を踏まえて、食事は木曜夜から炭水化物しっかりめにチョイス。金曜で約体重[kg]×6.5g、土曜は×9g。チャッピーには土曜も×6.5-8gくらいでいいって言われたけど不安だからついカーボロード並みに食べちゃったテヘ。

大きい荷物を夜のうちに車へ積んでしまったのもあり、夜の身支度がスムーズに終わった。いつものレース前日より早めに就寝。

レース当日

バッチリ快眠からの3:50起床。朝食は普段のライド前やヒルクライムレースと同じようなもの+150kcal.くらいの饅頭。昨日の今日で空腹感はあんまりなかったけど問題なく詰め込めた。慣れって怖いね。

サプリメント類(主にカフェイン系)は富士ヒルまでと同じ内容だけど、摂るタイミングや配分はえーぞうさんにアドバイスいただいて少し変えた。本人がその場にいないレースでも頼りまくっていてもはやフォース状態、いつもありがとうございます。あと前日にパワープロダクションのブースで現地調達したBCAAも直飲みしておいた。

宿から会場までアップを兼ねて20分ほど自走。ヒルクライムの時同様ビルドアップ。
手荷物を預けて、知り合いに挨拶したりお手洗い行ったりしばらくウロウロしてから整列。

真岡の反省からあんまり前でスタートじゃない方がいいかと思ったけど、最前列には総合優勝候補筆頭の金子広美さんや手塚悦子さんが既に構えている。80km女子の全カテゴリがごちゃ混ぜで同時スタートなので、人数も女子のレースにしてはかなり多い。近くにいたゆかこちゃんやあんなちゃんと「これはスタート直後からヤバいでしょ……」と顔を見合わせて、各自ぬるぬる前の方に移動。スタートの一本道に辿り着く頃には前から2-3列目あたりを確保した。

スタート〜いきなりの分岐点

7:05頃に140kmの先頭が通過。ほぼ予定通り7:10頃から80kmの各ウェーブスタート。
スタート直後下ってからの短い登りでいきなりカッ飛ばされるのを覚悟していたけど、ここは思いのほか穏やかに通過。
最初のコーナーを抜けた後の平坦は巡航。一発目のしっかりした登りを控えた嵐の前の静けさ。怖いから近くの知り合いと談笑して恐怖を紛らわせる。
斜度が上がり始めた途端にペースが上がって早速縦に伸び始める。前に行こうとついヒルクライムの癖で「右行きます!」と叫んだけど空けてもらえるはずがなくて恥ずかしかった、ロードレースなので当たり前です。
なんとか抜け出して先頭が見える位置に着く。主観でもつい目に入ったサイコンの数字でも、「この長さの登りならまあついていけるだろ」くらいの強度。
最初のトンネルと直後の下りは無事先頭集団で通過。同じカテゴリーのマークしている選手も大体いるから、なるべくここに残りたい。
と思った矢先、片側規制が終わって道が広がるあたり。橋の反対側中央で人が密集している様子が視界に入る。

「「「落車!」」」

片付き始めているのか道は塞いでいないから、落ち着いて二股に分かれて通れば問題ないはず。周りとの距離感に細心の注意を払いつつ、自分は左側から入る。
ちょうど落車地点に差し掛かる辺りで、右前方から衝突音、視界に跳ねるバイクが映る。
元の落車地点を通り過ぎた先は余波で周りも動きが安定せず、なんとか抜け出したものの女子の先頭集団からはこのタイミングで千切れてしまった。かなり広い落車になってしまったのか、後ろからは女子選手はおろか男子の選手も全然上がってこない。

折角のロードレースなのに、こんな序盤から最後まで独走なんて絶っっっ対嫌だ。

追走からの再会

協調すれば前に追いつけそうな選手はほとんど先頭集団についていってしまった。人数は絞られていなかったから、一緒に走れそうな人が数名降りてくる可能性は十分ある。後ろから誰か来るのを待つよりは、無駄脚を使ってでも少しでも進んだ方がいい。
集団に追いつけることを祈りつつ踏み始める。
否が応でも1週間前の富士ヒルがフラッシュバックするけど、足は攣ってないし標高1,000mもないし心拍数も許容範囲だし、あの時に比べたら遥かにマシ。
しばらくするとついに140kmカテゴリーの選手が1人追いついてきた。振り返ったら真後ろにローテしたところで風除け効果すら薄そうな女子選手がついていた相手の絶望は想像に難くないが、こちらもなりふり構っていられる状況ではない。内心平謝りしつつ必死に食らいつく。
永遠に思える時間を経て、ようやく前に人影が見えてきた。徐々に大きくなる集団にしがみついていたら、ようやく見覚えのある湾岸ジャージを捉えた。あんなちゃん、そしてなるしまの林優希さんと別カテゴリーの森廣さんも同じ集団に吸収される。
さっき間近で落車に遭遇してからの工事期間はハラハラしたけど特にトラブルなく通過。もうすぐ葛尾KOMの登りが始まる。

うわ……私の下り遅すぎ……!?

久しぶりの曲がり角を通過してじんわり斜度が上がり、集団が早速まばらになり始める。協調できそうな人がいないか様子を伺ったけど、マイペースで行った方がいいと判断。パワーが下がってないか1, 2回サイコンを確認した程度で後は主観。同カテゴリの選手が2人ほど先行していると分かっているのでKOMも張り切らない。せめてさっきの集団から少しでも逃げられるといいんだけど……と思いつつ下りに差し掛かる。ここは試走の時、むつみさんにコーナーでブレーキかけてたら勿体無いって教えてもらったところ。

いや怖っっっ、レースペースで周りに人がいる状況でこの下りコーナーは怖っっっっっ。
ごめんなさいむつみさん無理です!!

せっかく登りで先行していたあんなちゃん、優希さん、森廣さんにガンガン抜かれる。無いスキルは発揮しようがないので開き直って最低限ふらついたりラインを乱したりしないよう気を付ける。ここでまた千切れたらマジでしょうもないな……と天を仰いでいるうちに、チームメイトが待っていてくれている葛尾の補給ポイント。
CCDを入れている1本目のボトルが3/4以上残っていたから受け取らなくてもいいかと一瞬思ったけど、用意してもらっているスピードウォーターの追いカフェインも考慮してボトルを取る練習(ぶっつけ本番)を選んだ。体育の成績が万年2寄りの3だった人間がボトルキャッチできるかめっちゃ不安だったけど登りのゆっくりペースならなんとか受け取れた。何よりはなまるちゃんとるりさんの応援ですごく元気が出た!

嬉しすぎてレース中とは思えないニコニコぶり。千切れてマズい状況なのを既に忘れかけている。

続く登りで再び女子選手たちに追いつく。この後の下りは絶対皆の方が速いともう分かっているので今のうちに踏む。一般的には見事な無駄脚なんだけど無いスキルはあるもので誤魔化すしかないんだ。
案の定次の下りでまた千切られる。平坦で周りと回してなんとか合流。しばらくアップダウンが続くので、せめて直線の下りでは離されないよう頑張る。田村スプリントは「ここで掛けられるスプリントガチ勢すごいなあ」と思いつつ素通り。また登り基調になってくるあたりから森廣さんとしばらく回せて嬉しかった。
空腹感はないけど残りの距離を考えると流石にエネルギー補給しておきたいなと思いスピードジェルを投下。めちゃくちゃ咽せたのをいなしている間に掛札峠のピークに差し掛かる。
この後の長い下りが終わったら自分に有利な登りはもうない。ここでついていけなければ終わる。
最初の下りよりはコーナーがキツくなかったはずだし絶対集団に残りたい……!

…………

無理だよね〜〜〜〜

(エアロが効かない長さまで開く車間距離)(再びの一人旅)(諦念)

そしてゴールへ

でも先行している人数的にはちょうど目標の5位ぴったりなはず。己の無力さは残念だけど、後はサボらずきちんと完走すれば問題ない。
下りヘタクソウーマンなりに頑張っていたら、ロードレース男子部ジャージの方が追いついてきた。しばらく後ろで休ませてもらい、平坦になってからローテに加わる。他にも何人か追いついてきて、いつの間にか4-5人くらいの集団ができた。
さっきの集団に追いつくのは絶望的かもしれないけど、諦めたくないなという気持ちが芽生える。
登りや下りでついたり離れたりするけど、ほぼ同じ集団で進む。交差点を右折して、下って、道が窄まってちょっと怖い脇道に入って、コブをこえて、一息ついて左折したところで最後の坂が見えてくる。
一応振り返って同じカテゴリーの選手が追いついてきていないか確認。急ぐ理由はないけど手を抜く理由もないので淡々と踏む。
結局あんなちゃんと優希さんには追いつけなかった。

ドリンクとお菓子を配っている辺りでちょうど先行していた同カテゴリーの4人が集まっていたので結果を聞く。1-4位はその4人で確定、他に追い抜かれていなければ自分が5着目のはず。預け荷物を受け取ってから速報リザルトを開いて、順位に間違いないこと、そして既に17人以上ゴールしていることを確認。
ニセコの出場権は間違いなく確保できた。

反省

最終的なリザルトは5位(27人出走・25人完走)。

  • 良かった点
  • トレーニング計画の段階で狙っていた通り、まずは富士ヒルを焦点に積み上げた脚力が自身の貴重なカードとして役立った。
  • 直前の食事計画が上手く効いて、レース中の補給が控えめ(摂った水分は750mlボトル1本分程度、ジェルも1個だけ)でもエネルギー切れや足攣りに悩まされることなく走り切れた。
  • 悪かった点
  • 下りコーナーがロードレースの中だと下手。周りにまで迷惑をかけるほど悲惨ではない(と少なくとも自分では感じている)けれど、今のままではいくら脚力があっても全く勝負に絡めない。ニセコではもっと怖い下りがあるらしいので、現状維持で8月末を迎えるのは非常にまずい。
  • 同カテゴリーのあんなちゃんと優希さんに追いついた段階で満足してしまい、更に先行していたゆかこちゃんと李思さんに追いつくのは難しいだろうと踏んでいたが、蓋を開けるとこの4人は最後ほぼ同時にゴールしていた。しっかり集団についていけるだけのスキル、そして手近な目標で満足せず最後まで諦めない意志の強さを持ちたい。

思い描いていたほど集団に残れるだけのスキルがなかったのでゴール直後は己の未熟さに溜め息しか出ませんでしたが、帰路に着き始めてから世界選手権の出場権を得られた喜びがじわじわ湧いてきました。よく考えたら今までの人生で予選を通過しなければ出られない大会への参加資格を得られたこと自体初めて。
知り合いを含む沢山の人たちが求めて何ヶ月も練習を重ねてきた、今年のニセコの数少ない切符をいただくことができてとても光栄です。同じ19-34歳女子カテゴリーの皆様、一緒に出走した他年代の女子選手の皆様、レース中にご一緒させていただいた方たち、そして今までの練習等で関わってきたり準備を手伝ったりしてきてくださった皆様、本当にありがとうございました。

世界選手権の出場権を得た他の、特に女子選手たちは1秒でも長く一緒に走りたい方たちばかりで、同じチームジャパンとして出走できるのがとても楽しみです。
良い結果を出すためにはまだまだ課題が山積みですが、8月末のニセコで少しでも満足のいく走りができるよう、少し休んでからまたしっかり積み上げていきます。

レースレポート:2026 Mt. 富士ヒルクライム(女子年代別2位・69分台)

今シーズン前半のターゲットレースの一つ、富士ヒル。
約1ヶ月前のハルヒルやそれまでの練習の調子だと、去年の宿題70分切りは決して無理な目標じゃない。欲を言えばあと一歩、練習で脚が近いチームメイトについていって68分切りの世界を見たい。

直前までの所感


ピークアウトしましたね。

ハルヒル翌々週、今年2回目の試走ではチームメイトにしがみついて本番含む自己ベスト更新。通常なら本番への期待が上がるところだけど、主観強度があまりに高すぎて逆に不安が募る。
加えてGarminのトレーニングステータスは上述の通り。本番前週のチーム練でも長めのセグメントでかなりマズい千切れ方をしてしまい、マイナスイメージばかりのまま6月最初の週末を迎えることになった。

レース週の調整はいつも通り。水・木と富士ヒルの週に見えてはいけない体重が見えた気がしたけど、金曜夜はなんか現実的な目標値が出た。水分抑えたりはしてないし大丈夫かと思ったけれど、今思えば悪い予兆の一つだったかもしれない。
土曜日は早起きして家で刺激入れしてから移動。昼食も夕食も早めに済ませて、普段の平日ではありえないほどかなり早く就寝。睡眠時間もここ数週間だとかなりしっかり目に取れた。

本番当日

トレインの皆で頑張って早起きした甲斐あって、第3スタートの第1ウェーブを確保できた。トレインとしては極力前に並んでおくことで、後ろから抜いてくる強い人たちの後ろに数秒でも入らせてもらい少しでもタイムを稼いでいく戦略。
しゃがんだ後で姿勢を変えたら、両脚脹ら脛に嫌な痺れ。しばらく揉んでいたら消えたものの、明確な悪い予兆。ここまで来たらなるようにしかならないので、気のせいだと言い聞かせる。
出走しないチームメイトがサポートしてくれたおかげでしっかり防寒できたので、長い待ち時間も遠足感覚で楽しめた。人だかりの中あちこち移動したりスタート直前バタバタする中で軽くない数の荷物を回収したりするのは大変だったはず、ありがとうございました。

スタート〜1合目

予定通り6:40スタート。位置柄ゴールド狙いガチ勢ばかりなので、計測開始テープまで強者共の絶対無駄足を使わない意思が溢れ出るペースを体験できて面白かった。

料金所はえーぞうさんのペース配分表通り2:00ほぼジャストで通過。主観強度はまだよく分からないけど、もう後戻りできない実感が湧いてくるには十分な時間。
1合目下駐車場の看板も11:40と予定ぴったりで通過。サイコンをちらりと見たら富士ヒルではそう見ない心拍数だった気がするけど、最初の試走の良いイメージや周りに最近かけてもらった言葉を思い返して踏ん張る。
1合目看板もほぼ予定通り通過。余裕度は10が元気な方として2くらい。

マズい。

2合目・3合目・4合目

事前に「今回は多少インターバルかかってでも速い人を利用するように走るからいつもの一定ペースとはいかないよ」と言っていた通り、トレインを率いるえーぞうさんが後ろから上がってきたペースの合う集団についてからは、斜度の変化によるインターバルがきつくなる。2回目の試走で主観強度の高さの割にはいけた体験を信じたかったけれど、段々いつどうやって千切れるかが切実な問題になってきた。

2合目は予定より10秒ほど巻いて通過。トレインにとっては良いことだけど、内心絶望感が募る。

えーぞうさんと若干間が開くのをなんとか埋める回数が徐々に増える。最大心拍数の約95%と、富士ヒルでは一度も見たことがない数字が視界に入る。山場だと分かっていた樹海台駐車場はなんとか食らいついたけど、ほどなく斜度変化のタイミングで開いたえーぞうさんとの距離をもう埋められなくなってしまった。まだ後ろにチームのトレインメンバーがいるのに。
すぐ後ろのケイさんに申し訳ない気持ちでずるずる下がる。私が落ちたタイミングで前と分断してしまったりょーたさんとみつぱわーさんにはせめてつけないか足掻いたけど、まもなく千切れてしまった。
失意の独走。3合目看板は68分切り狙いから約1分遅れで通過。理論上は当初の目的70分切りならまだ視野に入るけど、単独のうえ一度力尽きている状態でどこまで維持できるのか。

3合目から4合目はいつも一番キツい。そういうもんだと言い聞かせて持ち直そうとしたところで、左脚ふくらはぎに違和感。
レース、というか自転車に乗っていて初めての足攣り。
脚をなんとか回し続けられる程度ではあるものの、それでも3倍がやっと。しばらくしたら痛みが和らいできたので踏み直そうとしたけどあえなく再発。なんでよりによってこのタイミングなんだよ……
4合目の気配が近づいてくる辺りで、ようやく気にならなくなってきた。ちょうどいい感じの集団が来たので、しばらく後ろにつかせてもらう。
大沢駐車場はほぼ52分ちょうどくらいで通過。えーぞうさんから「風向きが良ければ70分切れるけどそうじゃなかったら詰む」と教えられていたギリギリのライン。足攣りで踏めなかったおかげで体力と脚は回復してきたけど、トレインに頼れない状況では絶望的だろう。
それでも踏みやめなければ最低限自己ベストは達成できるはず。

5合目へ

あと20分もないはずと言い聞かせていたら、緩斜面になるタイミングで学生ジャージのお兄さんが良い感じのペースで上がってきた。これを逃す手はないので後ろにつかせてもらう。おかげで単独走よりも間違いなくタイムが縮まりました、長野の学生さん本当ありがとうございます。
気がついたら数人まとまっていて、奥庭まで小規模なトレインでいけた。奥庭の終わりでちょっと離れてしまったけど、それでも直後の平坦はそこそこドラフティングの恩恵を得られそうな距離感で走れた。
平坦区間の終わりで確か65分くらい。試走ではここから5分かからなかったような。
最後のトンネル手前、斜度が上がり始めるタイミングで68分前後。きちんと踏ん張ればここから2分もかからないはず。
パワーは下がりすぎてないか確認のために時々見るけど、もう心拍も足攣りも気にしなくていい。ここで諦めたら先に行った仲間にいよいよ顔向けができない。
計測テープを切った時点で69:30くらいのタイムなのは確認できた。大会記録は69:28、今年の目標70分切りは無事達成。

反省

  • 良かった点
  • ・3合目手前まではチームメイトについていけたこと、そして4合目以降風向きが良い状況である程度持ち直せたおかげで、目標の70分切りは死守できた。
  • 悪かった点
  • おそらくハルヒルがピークになるようなトレーニング計画になってしまっていた。
  • 直前数週間の休養(主に睡眠)、そして金曜あたりからの食事で調整に失敗した。
  • トレインの分断に繋がる最悪な千切れ方をしてしまった。

狙っていた目標はきちんと達成できて表彰台にまで乗らせていただいているので文句を言う資格は全くないのですが、中身を見ると過去4回出た富士ヒルの中でダントツ悔しいです。下山後あまりに地団駄踏み過ぎてはらいちさんに「こんなに感情的になってるの初めて見た」ってちょっと引かれてしまった。
もっともいくら駄々をこねても、本番に向けてきちんと調整できなかったのは己の実力不足。自分以上に私の可能性を信じてくれた仲間に申し訳ない気持ちでいっぱいなので、せめてこれをバネに来年少しは成長してまたスバルラインを走りたいです。

女性初ゴールドの鈴ちゃんと念願のシルバーを達成したあんなちゃんと同じ表彰台に乗れたのはすごく光栄です!同年代だと色違いのメダル持って表彰台でこの2人の隣に並べるんですよ、いいでしょうオホホホ(ファンガールムーブ)。

チームメンバーでも他の繋がりでも、こういう場所じゃないとなかなか話せない知り合いと沢山会えて楽しかったです。イベントとしては今年もすごく満喫できた。走りの内容は!悔しいけど!!(まだ言う)

来週末は今季前半のクライマックス、ツールドふくしま。初挑戦な種類のレースになるので富士ヒル以上にどこまでやれるのか未知数で不安しかないですが、新しい経験を楽しむ気持ちを忘れず臨みたいです。

レースレポート:第14回榛名山ヒルクライム(年代別2位)

ヒルクライムシーズン始めは今年もハルヒル!
目標は2年前の自己ベスト達成。欲を言えば、富士ヒルの目標を考えると47分切れたら嬉しい。

直前までの所感など

4月に入ってからはヒルクライム以外のレースや練習も入っていて分かりにくいけど、ハルヒルと富士ヒルそれぞれの試走の感覚だと調子は正直悪くはなさそう。少なくとも富士ヒル本番が終わるまで諦念モードだった去年の同時期よりも安定しているのは間違いない。
期待したくなる一方、このタイミングで好調気味だと6月前半までにピークアウトしそうで逆に怖い。GWは乗り過ぎないよう細心の注意を払って、なるべく普段と同じようなリズム・ボリュームで練習するよう心がけた。
ボリュームの割に料理と富士ヒル試走後の外食が捗ってしまい、減量のペースはちょっとダウン。それでも金曜夜の時点で去年のハルヒルとほぼ同じ(と言い張りたい)くらいだったので及第点。

前日は晴れていたのもあり、高崎駅から十文字ミートまで実走の刺激入れ。爆風向かい風が怖すぎて思っていた通りのことは出来なかったけど、脚が回る感覚は得られたのでまあ良いでしょう。肉汁うどんは何回食べても美味い。数年連続で値上げしてたけど今年は値段据え置きだった!企業努力に感謝。

当日

スタート前

最初のアラームより10分寝坊したけど駅から始発のバスに間に合った。移動中に二度寝する気満々だったけどコーヒー+スピードウォーターちびちび飲みのカフェインで既に眠気が追いやられてた。
せっかく早く着きそうなのに、会場預けの自転車返却開始予定が5:30だと道中で気がつく。実際はもう少し早く開けてくださったけど心臓に悪い……来年以降に向けての反省。
ウォームアップは昨シーズンの反省を踏まえてじわじわ上げ。最初はお尻が張ってる感覚があってちょっと焦ったけど回してたら気にならなくなってきた。
Garmin先生にはコンディション:駄目🧡って言われて焦ったけど、ほぼ同じ列からスタートした綾さん・宮下さんが全く同じことを言っててちょっとほっとした。
綾さんは大会会場でしかなかなかお会いできないのでお話しできて嬉しい。宮下さんは今まで一方的に存じ上げていて尊敬している方の一人なので、今回初めてご挨拶できてとても光栄でした。

スタート〜初心者ゴール

今回一番の作戦は44分前後狙いのやらさんについていけるだけつかせてもらう、以上。千切れるまでほぼ一本牽きしてくださったやらさん、仲介してくださったえーぞうさん、本当にありがとうございました。

計測開始地点通過と同時にペースアップする先頭集団についていきたい衝動を抑えてやらさんと合流。やらさんの綺麗な一定ペーシングを信じていたら、病院坂の手前で先頭集団に追いついた。去年先頭集団に食らいつこうとしたら逆にこの辺りで千切れたので、トラウマを一つ払拭。
ペースは決して楽ではない。キツい。単独だったら絶対維持できない強度。でも主観とついチラ見した心拍数的にはまだタレることなくついていけそう。一度前方でグイグイ行く女子選手を見たやらさんに「チェックする?」と聞かれたけど、頭が回らなくて「これ以上は無理……!」って弱音が先に出てしまった、お恥ずかしい。数秒考えて違う年代の選手だと判断してリリース。

最低限の目標だった初心者ゴールまでの食らいつきは無事達成。このタイミングで前を代わる余力がないの、やらさんには大変申し訳ないけどとても助かる……!STRAVAのセグメントでスタートから16:05、約4.2倍。

初心者ゴール〜神社

平坦を過ぎて斜度が落ち着き始める辺りで、後ろからJETTの方と黒いチームジャージの方が上がってきた。他にも何人かトレイン状になってる気配。
やらさんと上がってきたお二方のペースが良い感じにマッチしている様子。対して自分はどこまでついていけるか怪しくなってきた。
最初の平坦直前でうっかり離されてしまったところを、後ろから上がってきた黒いCastelliワンピースの方にちょこっと乗らせていただいて再ジョイン。おかげで少し延命できました。
9kmの看板前後でやらさんたちとはお別れ。それでもこの区間の平坦はほとんど人の後ろで走らせていただけたのでかなり助かった。

神社ゴールを通過しながらサイコンを見ると、計測開始から32分ちょっと過ぎたくらいのタイム。各ゴールでタイム3分割ルールだと48分切れるか危なそうだけど、この後どこまで頑張れるか次第で変わるかな?
初心者ゴール〜神社のセグメントタイムは16:23。PWRは同じく約4.2倍。

神社〜ゴール

ペースの合う人がちょうど周りからいなくなって、残りはほぼ純粋な己との戦い。
試走の時もここからセルフペーシングで良い感じに走れた感覚を思い浮かべつつ頑張る。つらいけどタレてる感じはない。
それでも気持ちが切れそうになったところで聞こえる声援、視界に入る見慣れたジャージデザイン。

「原さんたちとひるとんさん!?」
ひるとんさん「こっちみんな!!(早よ行け)」

3人ともまさか応援してくださってるとは思わなかったからすごく嬉しかった......!おかげで数W出力が上がった。

激坂区間が終わったらパワーを落とさないように踏ん張る。「あとちょっと」おじさんに騙されないぞ!と思ってたら、今年は代わりに特徴的な岩のあたりで「あと3カーブ!」と応援してくださる方が。的確なのは的確なので心が折れそうになるよお。
この時点でタイムが44分半過ぎ。45分台は厳しいか。でも47分切りはいけるんじゃないの?
スプリントの代わりに長めのスパートをかける。計測マットを越えた時、47分40秒台のラップタイムが見えた。

神社〜ゴールのセグメントタイムは14:40。2年前から30秒短縮。
大会公式タイムは46:44。目標にしていた自己ベスト更新と47分切りの両方を達成できました。

反省など

  • 良かった点
  • やらさんの後ろにつかせていただいていた区間は勿論、独走になってからも終始一定のペースで終始走ることができた。w’bal等を見ると逆に出し切れなかったという訳でもなく、ハルヒルでの全力を尽くせた。
  • サプリメントやらジェルやらの摂取タイミングめっちゃ迷ったけど上手くはまった気がする。
  • 改善したい点
  • 一本目のバスに乗るなら自転車が大幅に遅れる可能性は低いから安心して預けていい。
  • 平坦直前でせっかくの集団から千切れない意志の強さがほしい。
  • 会場に預けた荷物は早めに回収しましょう。

今年のハルヒルもすごく雰囲気が良くてとても楽しかったです!来年も再来年もその先も、心と身体がついてきてくれる限りまた出たい。
他の場所だとなかなか会えない知り合いに会えるのがまず嬉しい。そして一緒に参戦したり応援してくれたりしたチームメンバーの顔を見て、EMUに入らせていただくきっかけになった点で自分にとって特別な大会であることを再認識しました。

現時点だと良い意味で予定通りに仕上がってる感じはあるけど、残る問題は1ヶ月後の富士ヒルとツールドふくしまに向けて少しでも更に上げられるか。
背中を追いかけたい人たちも一緒に頑張りたい人たちも努力を重ねていることを思い浮かべつつ、私もやれることをやっていきます。

レースレポート:2026年4月4日 JBCF真岡芳賀RR(Fカテゴリー シングルフィニッシュ)

〜前回までのあらすじ〜
昨シーズン知り合いが楽しそうだった様子に当てられて今年から始めることにしたロードレース。エントリー済みの大きいイベントはツールドふくしまだけど、ぶっつけ本番ロードレースデビューはあまりにも事故。せっかくチームがJBCF登録しているので、少しでもレースのセンスなるものを得るべく選手登録。
しかし練習の練習として3月に参戦したはじめての大磯クリテリウムではコーナリングがヘタクソすぎて一番最初のコーナーで早々に千切れて個人TTと化す大失態。色々アドバイスもらったとはいえ、次戦までの3週間どころか1年くらいかけても何とかならない気がするレベルのヘタクソぶりだったんだけどどうするの??

そんなわけでロードレース初戦&JBCFデビュー戦、真岡芳賀RRのレポートです。
初心者なので目標はまず無事に完走すること。そして出来ればちゃんと最後まで集団に残りたい。

出走まで

前日は真岡に近いエリアで前泊。第2関門・出社日に定時退勤峠はクリア。
木曜夜の第1関門・UCI規定重量クリアによる寝不足で、金曜は一日中グロッキーだった。最寄り駅で発覚した第3関門・ディスクブレーキ車になってからは一度も使ったことがない古い輪行袋を持ってくるミスで、更に精神的に疲弊。
明日本当に走れるのか、そもそもちゃんと起きれるのか不安な気持ちで就寝。

無事めざましのスヌーズで起床。チーム監督たかたかさんにピックアップしてもらって会場入り。
試走ではなまるちゃんに注意が必要なポイントを丁寧に教えてもらい、必死に頭へ叩き込む。
ウォームアップはたかたかさんにお借りしたローラーで。
天気予報が不安なので、スタートまでなるべく身体を冷やさないよう当社比しっかり着込んで待機。レインジェルも服を脱がずに届く範囲でしっかり塗り込む。

時間差スタートするE2/3の人壁に怯えながらスタート待機列へ。はなまるちゃんの助言を信じておっかなびっくり最前列に入る。初めて参加する種類のレースだし大きいカメラが回ってて怖いし、久々にスタートでかなり緊張した。

レース本番

落車が頻発してた第1コーナーを最初はのろのろマイペースで通過できて、最前列スタートは今回の場合正解だった。
1周目はコーナー抜けてからも大きな動きは特になく。流れでうっかり先頭に入ったらそのまま直線基調のエリアに突入してしまい、ロードレース初心者は後ろに下りれなくなった。家猫じゃないんだから。先頭引かされちゃってるのは流石に分かったのでペースは上げない。長めの下りからの直角コーナーが案の定遅すぎて、他の選手に抜いてもらいようやく先頭を外れられた。グレーチングがある最後の登りで皆踏むのかな!?と焦ったらまた前に出てしまい、第1周回は先頭で通過。

ゴール付近やカメラが回ってるタイミングで前にいることが多かったので写真映え的には美味しい。(あんなちゃん写真ありがとうございます!)

 

さっきよりも速度が速い最初のコーナーにビビりながら2周目突入。直線基調終わりの直角コーナーでタイミング間違えてブレーキ気味の変な曲がり方になっちゃったのはこの周かな?この時に限らず「ブレーキ」と後ろから注意させてしまった皆様、本当すみませんでした。
さっきよりはローテ的な動きが回るので、どの選手が今どのあたりにいるのかチラチラ観察。まだ2周目だからかコーナー後の立ち上がりはそこまで強くない。アタックが何回か出てくるけど、程なく吸収される。

3周目突入。このあたりでようやくチェーンローテや先頭固定にならないようにする要領がちょっと掴めてきた。アタックの頻度も吸収までの時間も増えてくる。最後の登りとコーナー立ち上がりもしっかり強度が上がって、ロードレースの嗅覚ゼロな曲がれない芸人は若干出遅れながら4回目のスタート・ゴール地点通過。

……した直後の第1コーナーで落車発生。出遅れ気味だったおかげで巻き込まれはしなかったけど肝が冷える。そして落車前後のグループでかなり差が開いてしまった。
第2コーナーを抜けたところで、はなまるちゃんと小林選手が追走しようとしてるのが目に入る。ちょっと頑張って追いつき、そのまましばらく引く。はなまるちゃんは序盤から積極的に動いたり逃げにブリッジかけたりしてカッコよかったから少しでも倣いたかったし、何よりこの日だけでもかなりお世話になったので、ささやかな御礼。
少し前にいた黒川選手も合流し、4人で回して先頭集団を追走する流れに。落車が起きた後だし雨が降ってきたしさっきまでにも増してコーナーが怖いけど、己のキャパを越えない範囲で頑張る。最後の登り直前あたりで無事追いつけた。

さあ最後のコーナー。次のスタートラインを越えたら最終周回!

審判モト「はいストップ!」
一同「「「……ハァ???」」」

えっなんで……ストップって中断ってこと?止まれっていやいつ止まるのよ……
困惑している間にコントロールラインを通過してしまい、ニュートラルに変更。よく分からないまま再開。E2/3のゴールスプリントと被りそうだからという理由だったらしい。
今更ペースを上げようとする人はまあいない。
最終コーナーを抜けて飛び出す先頭集団を眺めつつ、自分は今回獲りに来たわけでもそういう走り方をできていたわけでもないので、安全第一の速度で最終コーナーを通過。
コーナー入る直前は後ろと差が開いていたので、勝負する必要がないなら余計なスプリントやらない方がいいんだっけ?なんて考えながら流そうとした……ら、ゴール直前で追いつかれそうになってる気配を感じて必死に踏んだ。最後にスプリント争いできると思ってなかったので楽しかったです、ありがとうございました。

結果は9位(出走20人中)。最後まで集団で走れただけでも御の字で、シングルフィニッシュできるなんて思ってなかったから嬉しい。
一緒に走らせてくださったFカテゴリーの皆様、手厚くサポートしてくれた監督たかたかさん、本当にありがとうございました。

振り返り

良かった点

  • ニュートラルが入ったとはいえ、最後まで先頭集団に残れた
  • エントリーした最大の目的である「ロードレースでどういう動きが起こりうるのか知る」ことについては、約1時間のレースでも沢山学びがあった

今後の課題

  • 分かってはいたけどコーナーがやっぱり下手。最低限周りに迷惑をかけない程度にはきちんと曲がれるようにしていきたい
  • 今回は目標が曖昧すぎて「目的(どういう勝ち方をしたいとか)がある時はやらない方がいいんだろうな」と自覚がある動きをしてしまった。この後控える大きいレースは何をしたいのかもっと明確なイメージを持って迎えたい

まだできないことだらけなのを痛感したけど、初めてのロードレースすごく楽しかった!!

レースレポート: 2025第40回乗鞍ヒルクライム(74分・女子総合12位)

乗鞍の参戦は2回目。タイムや順位での具体的な目標はないけど、強豪揃いの女子スタートに少しでも長く食らいついて、失敗だらけだった昨年よりはタイムも走りも上手く進めたい。

直前までの所感

富士ヒルでピークを作ってからどうトレーニングを組み立てればいいのか分からず、ズルズルコンディションを落としながら臨んでしまったのが昨年の乗鞍。それを踏まえて今年目指したのは、富士ヒルが終わってから調子を落とさず立て直す方法の模索。

本番約1ヶ月前の段階で、良くも悪くも富士ヒルと大差ないくらいに仕上がった感触。
富士ヒルよりも成長できていない時点で、PWRの絶対値からして先頭集団に終盤まで着いていくのは絶望的。かと言ってゼッケン番号通りのウェーブスタートを選んでも、乗鞍の条件だと脚が合う人と協調して走るメリットを得られる見込みは薄い。
8月頭に行った試走のタイムは、最初から考えてペーシングしたつもりだったにも関わらず終盤タレて、数秒程度の自己ベスト更新すら期待が薄くなってくる結果。寝不足やらいきなりの高地やら複数の要因で体調が良くないタイミングだったとはいえ、かなり絶望した。

どう走るものか前日まで悩んでいたけど、最初から考えていた通りウェーブスタートではなく女子スタートを選んだ。
刺激入れは土曜日の朝に家で済ませてきたし、できることはさっさと寝るくらい。チームメイトがくれたアドバイスはそのまま夢に見そうな勢いで必死に頭へ叩き込んだ。

前半(女妖怪大戦争視察からの撤退)

女子スタートの整列が始まると、Infinity Styleの御三方や三島さん始め強豪のほとんどは1、2列目に並んでる。邪魔にならずかと言って序盤で出遅れにくそうな位置取りを目指し、3列目にスタンバイ。
スタートしてすぐ最初のカーブまでによしこさんが前方に上がってきて、女子スタートに並んでいた上位候補勢が揃う。

数カーブを経て、10人前後に絞り込まれた先頭集団の最後尾にしがみつく。一旦落ち着いて整ってきた隊列の先頭は佐野さん、和田さん、よしこさんあたりが回している印象。昨年優勝の三島さんは集団の中盤に控えている。

スタートから休暇村までは約4.0倍で通過。最後までついていくのは無理だろうけど、このペースが続くなら三本滝まで生き残れる可能性もあるのでは?
……と思った矢先、林道区間に入ってすぐ三島さんが先頭に上がってくる。緩斜面が続く区間だからまた落ち着くかと思っていたけど、全く緩まず4倍以上で推移するペース。
オールアウトするほどではないもののキツい。でも緩斜面だし1秒でも長く集団に残りたい。そんな思いも虚しく、スタートからちょうど10分たったところで気持ちが切れてズルズル先頭集団との距離が開いていった。

いつの間にか少し後ろに控えていた大石さんが「すごいハイペースですね〜!」と言いながらスルスル追い抜いていくのを見送りながら、これからの長い個人TTに向けて腹を据える。
でも、昨年より早い段階で集団から千切れたはずなのに、不思議と精神的にはもう少し余裕がある。オールアウトするより手前で計画的撤退を選んだからか、先頭集団に少しでもしがみつけた達成感からか。

「75分切るならこのペース」とおしえてもらったPWRを意識して淡々と走っていたら、先頭集団から降りてきたもう1人に追いついた。しばらく同じペースで走れそうな様子だったので、「一緒に回しましょう」と声をかける。平坦・緩斜面が多い三本滝過ぎまでの道のりを一人でペーシングしてたら絶対気を抜いていただろうから、すごく心強かった。ありがとうございました。

後半(同カテゴリー選手との再会)

また一人になってからも、引き続き一定ペースを心がける。試走の時は綺麗にビルドダウンしていたけど、今回は狙い通りのパワーを維持できている。標高2,000mに到達する辺りで、高地で逆に息が楽になるような感覚をひさしぶりに味わった。決して余裕ではないけど、このペースなら最後まで維持できそう。

冷戦小屋手前のつづら折りの途中、どこか見覚えのある赤いジャージが後ろから迫っているのに気がつく。追い抜かれるのが確実な距離になる頃、今シーズン度々レースでご一緒させていただいている栗原さんだと気がつく。
冷泉小屋を過ぎてからのヘアピンではカーブと緩斜面で抜きつ抜かれつを繰り返す。ハルヒルで心当たりしかない展開だぞ。

栗原さんに気を取られていて、2000番台ウェーブでスタートした金子広美さんも迫ってきていることに追い抜かれるまで気がつかなかった。ペラペラ挨拶したい気持ちよりレジェンドに対する緊張感の方が辛うじて勝った。
金子さんの勢いに釣られて、私も、そしておそらく栗原さんもペースが上がる。金子さんはあっという間に見えなくなった。金子さんとの距離が開いた段階でマイペース走法に戻り、森林限界が近づくにつれ栗原さんに追いつくこともなくなった。

位ヶ原はスタート53分前後で通過。乗鞍ではタイムの参考になるポイントをちゃんと把握できてないけど、タレなければここから20分ちょっとだった気がする。

もしかして、今年こそ本当に75分切れる???

大雪渓あたりで、一度は大きく距離が離れた栗原さんの背中がまた近づいてきたのに気がついた。追いつくのはギリギリ無理そうだけど、ここまで来たら何も残すものはない。スプリント……は無理だけど、ゴールまでの残り1km強ギリギリ保ちそうな程度に踏み増す。
栗原さんにはあと数mで追いつけなかったけど、ラップタイムは公式結果なら74分を切ってそうな数字。

結果と反省

結果は1:13:54で女子総合12位。ギリギリ78分切りだった昨年からちょうど4分ほど自己ベスト更新。
今回は強豪揃いだったから順位は下がってても不思議じゃないと思っていたけど、こちらも昨年の15位から少しランクアップ。
女子スタートで強い人たちに少しでも長く食らいつこうとする出走方法を選んだ時点で75分切りは諦めていたから、予想より遥かに良い結果だった。

当日の走りについて

  • 女子の強豪ヒルクライム選手たちが数年に一度レベルで勢揃いした今年の先頭集団に、短い間でもついていけたのはすごく楽しかった。三本滝まで集団で走れたとはいえ第2・3集団に甘んじてしまった昨年より達成感が高い。
  • レース中の平均PWRは3.5〜3.6倍。富士ヒル本番より0.1〜0.2倍低いけど、標高と序盤以外はほぼ独走だったことを踏まえると、やっぱり富士ヒルの頃と大体同じ程度には仕上がったと言えそう。
  • 栗原さんから離されたタイミングで順位を1つでも落とさないことよりも確実に最後まで保つペーシングを選んでしまったけど、もう一歩粘っていれば追いつけていたかもしれない。判断力と勝負所の勘はまだまだ弱い。

本番までの過ごし方について

  • 約1ヶ月禁酒は願掛けの意味合いが強かったけど、回復や食事制限の点でも当然良かった気はする。日曜夜に飲んだ白ワインとギリシャのブランデーは美味かった。
  • 体重はせめて富士ヒル同様BMI20は切る程度まで仕上げたかったけど、0.5kgほど落とし切れなかった。昨年のBMI19.1は自分にとっておそらく減らし過ぎだったので、塩梅が難しい。
  • 富士ヒル以降の立て直し方は来年以降も参考にしたい。直前1ヶ月にFTP前後で踏む練習をほとんど出来なかったのは痛かった。
  • 本番約1ヶ月前に自走で練習会に参加して猛暑の中うっかり走行距離200kmオーバーとかは来年こそやめようね。

終わりに

今シーズンのビッグレースは乗鞍で終わり。

今年は全てのレースにおいて、色々な面でEMU SPEED CLUBチームメンバーのお世話になりました。
1人ぼっちでは得られない貴重な練習に何度も参加させてくれたり、豊かな経験に基づく知識を惜しみなく分けてくれたり、己の人間としての未熟さを痛感するほど優しく気遣ってくれたり、ウィットと狂気で笑いを提供してくれたり、接する機会があった皆さんに感謝しかないです。乗鞍前夜も、気を抜くと翌日レースなのを忘れそうなほど楽しかった。
特に色々企画してくれたり練習でもほぼ毎回引いてくれたボスには頭が上がりません。前日の夕食では数十秒のハンデと引き換えにステーキを引き取ってくれてありがとうございましたごめんなさい。
ホビーレース界隈でずば抜けてお洒落なチームジャージに袖を通して恥ずかしくないよう、これからも成長を志して努めてまいります。

Arise PerformanceのGuarneri GD4SLは、今年投入した物の中でダントツ最強の武器として活躍してくれました。
車体とのバランスを踏まえて自分好みの硬さに調整してもらったホイールは毎回使うのが楽しくて、レースや練習じゃなくてもつい実走の度使いたくなっちゃう。
足慣らし期間も含めてシーズン初戦のハルヒルに間に合うタイミングで仕上げてくださった市川さん、ありがとうございました。

オフシーズンからトレーニングやフォームについて相談に乗ってくれたしょーせいさんには感謝しかありません。教えてもらったことのほとんどは習得できたとはまだまだ口が裂けても言えないので、自転車で速く上手く走ることの奥深さを再認識しています。
乗鞍前週に箱根でもらったアドバイスにも、付け焼き刃ながら早速助けられました。
来シーズンは与えてくれた知見をもっと成果に活かしていけるようにしたいです。

そして既に名前を挙げた方たちを含め、レースと関係ない場面でも色々な機会でお世話になった知人友人の皆様、本当にありがとうございました。初戦のハルヒルから今回の乗鞍に至るまで、今シーズンはほぼ常に自分への信頼がゼロを通り越してマイナスな状態でレースに臨んでいたけれど、毎回自分自身よりも周りの誰かの方が私の可能性を信じてくれていました。
ネガティブな部分を完全に無くすことはおそらく不可能だけど、周りの皆が信じたり期待してくれたりする何かを信じて、これからも頑張りたいです。

レースレポート: 2025磐梯吾妻スカイラインHC day 2(土湯ステージ2位・二日間総合優勝)

土湯ステージだけの参加だった初回を含めれば、磐梯吾妻スカイラインHCに参戦するのは今年が3回目。
今年の目標は二日間総合優勝、そして欲を言えば高湯側と土湯側両方で金メダルを持ち帰りたい。

1日目はしっかり1位でゴール。でも2日目のエントリーリストを見ると、1日目にも増して易々と2個目の金メダルを渡してくれそうにはない顔ぶれ。土湯側はただでさえ平坦・緩斜面が多めのロードレースっぽいコース。おまけに今回特別ルールの2区間制で自己ベストタイムの更新を狙う余地もなくなったから、初めての純粋な対人戦。


スタートまで

今回はチームの皆で高湯側に宿泊(原さんたちありがとうございました!)。4:15にアラームをセットしてたけど、4:00には女子部屋全員起きてた。
5:00から朝食。レース前にちゃんとした食事は乗鞍のトラウマで苦手意識があったけど、今日はいける気がしてしっかり完食した。レース中も補給面での不調はなかったので、美味しい食事を堪能した上でトラウマも払拭。

6:30頃土湯温泉エリアに到着。
荷物を預けて、スタート地点の道の駅までの登りでウォームアップ。

ゆっくり脚を回そうとL2上限くらいで入った第一印象。

やべえ脚が重い。

心拍数もすぐ跳ね上がって、主観強度よりも高い数字がサイコンに表示される。TT頑張った翌日あるあるの現象。
1日目は独走になってから張り切りすぎないよう走った上で温泉・ストレッチ・軽いマッサージ・そして美味しい食事でケアしたけど、流石に一晩で超回復させてくれるほど甘くなかった。

焦っても仕方ないので、無理にペースを上げず時間をかけてしっかり回すよう心がける。道の駅手前で国道に合流する頃までには心拍数が普段の上がり方に戻ってきてひと安心。

 

第一区間

自分が面目ないにも程があるボンクラで掛け流しの温泉に流してしまいたいけど、自戒のためにちゃんと記録しておきます。

交通規制が始まるのを待ってから整列開始。
1日目に様子見で3列目くらいからスタートしたら他の人のインターバルを潰すのがキツかったから、今日は女子カテゴリー1列目スタート。
序盤の下り基調区間、能天気一人なら多分ボーッとしてる間に抜かれまくってたところを、はなまるちゃんがしっかりスピードを上げてくれたおかげで登り返しに先頭で入れた。

脚重いしできればペース走寄りのビルドアップで終わりたいなあ……なんてぬるいことを考えつつ3.6〜3.8倍くらいで回してみるけど、予想に反して自然とインターバルかかりそうな場所でも誰も前に出てこない。かなり抑えてたつもりだったけど、後でむつみさんに「あの状況で他の人を前に出させたいならもっと抑えなきゃ駄目」って教えてもらった。圧倒的に正しい。この強度なら大して脚使わないしまあええかなんて思ってた私が無知でした。

当然そんな調子で終わらせてもらえるはずもなく、残り3kmに差し掛かったあたりで井原さん・森廣さん・栗原さんが前に出てきた。様子を見ようと思ったのも束の間、ちょうど男子年代別の集団が追い抜いてきて、先頭だった井原さんがそこに乗っていく。
この期に及んでまだ様子見なんて抜かそうとしていたところを、むつみさんに「乗られちゃったよ!?」と促されてようやく事態の深刻さを認識する。慌てて追走。
集団には追いついたものの、相変わらず弱気の最後尾スタンバイ。栗原さんが先頭で加速した時に飛び出すタイミングを逃し、完全に千切られてしまった。

「やっちまったなあ……」と思いつつ残りをやり過ごそうとしていたら、最後のカーブ数十メートル手前ですぐ後ろに女子選手がついているのに気がつく。距離を伺いつつ、カーブを曲がってから踏み増してなんとか2着を確保。条件が悪ければスプリントの発射台に使われてた可能性もある、バッドムーブその2。

前の栗原さんとは約20秒差。
よほど上手く動くか、よほど運が良くない限り埋めるのは難しいギャップ。

中継区間は30分近くかけてゆっくり移動。
交通規制かかってないからドキドキしたけど、大きなトラブルなく済んでよかった。
女子カテゴリーが集まるのを待ってる間に、ジェルと背中に仕込んでおいたアクエリのパウチを補給。


第二区間

再整列後は栗原さん・むつみさん・はなまるちゃん・私が1列目を確保。

スタート直後から栗原さんが先頭に出て、はなまるちゃんとむつみさんの後ろに私がつかせてもらう。余裕があるからと前に出ても後ろを千切るのはまず無理な区間だし、何より普通に速くて抜かす余地なんてないので、序盤の下り基調平坦はこの位置をキープ。
ここで駆け引きが出てきたらどうしようと考えていたけど、栗原さんがずっと先頭を引いてくれた。

そしてやってくる登り返し。
ヘアピンカーブで栗原さんが少し余裕をもって曲がり、はなまるちゃんがぴったり後ろについた隙に、3番手のむつみさんがイン側のラインをついて隙間を作ってくれる。

スポーツのセンスがゼロ通り越してマイナスなウスノロでも分かる。ここで前に出られなければ、レース系の競技をやめるべきレベルのお膳立てだと。

むつみさん・はなまるちゃんの世界一カッコいいアシストワークで前に出させてもらってから踏み増す。後ろが見えてはいるもののしっかり距離がついたのを確認してからは、踏みやめてはいない程度に様子見。
しばらくして、栗原さんともう数人に追いつかれる。また緩斜が増えてくるタイミングだったので無理せず、栗原さんが前に出たらそのまま後ろにつく。気がついたら栗原さんと私の二人きりになっていた。

男子年代別の前方集団に抜かれ始める。1,2回二人で後ろにつかせてもらうけど、追い続けられるペースではなく見送る。
残り6kmを切ったら動き始めようと決めていた。斜度が上がるタイミングで前に出て、少しだけ踏み増してみる。もっともアタックらしいアタックを仕掛けられるほど脚の在庫に自信がなく、斜度が緩むタイミングでまた下がるのを繰り返す。

何回目かの緩斜面に差し掛かり始めたタイミングで、再び男子の集団がやってきた。
栗原さんもまだ行けそうな様子なのを確認してから後ろにつく。平坦、下り基調、登り返しの入り口ではまだ後ろにいる気配。
多分最後の登りの途中で男子の集団から千切れてからは、脚が許す限り踏む。残り2kmの看板が視界に入る。
下りを一本やり過ごしてから後ろの様子を伺うと、思いのほか距離が開いている気配。最後の下りは他の人とタイミングが被らず独走で、周りのライン取りまで気にする必要なく逆に思い切って加速できた。

ゴールして駐車場に入ってから振り返ると、ちょうど計測マットを越えたであろう栗原さんの姿が見えた。第二区間は先着したけど、第一区間とのタイム差では間違いなく栗原さんが一位だろう。

 

終わりに

結果はタイトルの通り。2日目土湯ステージは2位、二日間総合では優勝。

集合写真の真ん中に陣取ってしまったの恐縮だけど、こけしに免じて大目に見てください。

ずっと憧れてた総合優勝のこけしはオリジナルデザインの山岳ジャージ仕様ですごく可愛い!
勿論参加費永年無料も嬉しい。70代になって昔の杵柄でエントリーしつつ制限時間ギリギリ完走とかやりたい。

第二区間の勝負がすっっっごく楽しかった一方、これだけむつみさんとはなまるちゃんにアシストしてもらっておいて勝ちきれなかったのが悔しい。
女子のホビーレースでここまで豪華なアシストを受けられる機会はそうそうないはず。二人とも色々なレースを経験して、対人戦で必要になってくるスキルや知識の引き出しが沢山あるのを実感しました。プロに頼んでこけしの裏面に二人の名前を刻みたい、現地で福島サイクルプロジェクトの人にレーザー刻印頼めばよかった。

悔しいけど、今はできないことが分かるのを含めて楽しかった。
今回のレースの時間は戻ってこないけれど、ヒルクライムTTだけでは身につかないスキルも少しは覚えて、今回むつみさんとはなまるちゃんにお世話になった分、いつか他の場面で報いることができるようにしたいです。

レースレポート: 第13回榛名山ヒルクライム(女子年代別優勝)

第13回榛名山ヒルクライム。私にとっては今シーズンのヒルクライムレース初戦で、3回目のハルヒル。
結果は48:47、年代別で2連覇できました。

 

レース直前〜前日まで

今年に入ってから不調続きで3月は絶望を通り越して達観モードだったけど、4月序盤からようやく去年の同時期と同じくらいには辿り着いてる感覚が出てきた。自分の限界を探れるガチTTは越生練1回のみで他の週末は抑えめペースのライド中心だったので、数字で分かる証拠はない。

GWは試走やらTTメインやらで強度高めのライド予定が入ってた分、乗りすぎないように気をつけた。走行距離100km越えたのは4連休初日にヤビツでまどかちゃんとランデヴーしたくらいで、おまけに4日中2日フルレスト。
ハルヒルまで1週間切ってる5日(月)に今年初のスバルライン試走。想定より1段階速いトレインに組み込まれて必然の死を覚悟したものの、終始ツキイチ&圧倒的追い風補正があるとはいえ最後までついていけて、去年の本番から自己ベストを30秒ほど更新。

あれ、むしろ去年より調子良い……?なんて浮かれかけたのも束の間、その後の平日練は明らかな疲労感。Garmin先生のvo2 max判定が富士ヒル試走で下がってから戻らない……のは心拍計が不調疑惑もあるけど、久しぶりのThe Gorbyは去年最後にやった時の記憶より明らかにドぎついし、実走の周回コースでも前週より踏めない。
金曜はフルレストにして、土曜日移動前にインドアトレーナーで刺激入れ。心拍がやたら高いのはやっぱり心拍計のせいな気がするものの、それを差し置いても脚と有酸素系ともになんか疲労感が抜けてない。

ハルヒルはピーキング一切せず富士ヒルに向けたトレーニングの一環として捉えてはいるけど、それにしてもこれはアカンのでは???

今回は車移動(人の運転)なのをいいことに、夕食は高崎駅周辺からちょっと離れたボンジョルノ本店。今年はアスパラガスが美味しそうだった季節のベスビオ単品。去年は別の店舗でパニーニピッツァとサラダもついたセットを頼んだ記憶があるけど、まどかちゃんと「あれなんで詰め込めたんだろう……」って顔を見合わせた。

シャワー浴びてY1000煽って脚を軽くマッサージしてから就寝。気休め程度とはいえ、イナーメのマッサージオイルとメタルかっさ(正式名称忘れた)持ってきてよかった。

 

当日

ホテルを出たら、この後自転車に乗るのが憂鬱になる強さの風。予報通りならレース中は向かい風のはず。早速テンションが下がる。
渋滞が怖くてバスの運行開始よりワンテンポ早く、4:15頃に出発。割と空いてたから油断してコンビニに寄ったら結局ちょっと詰まった。

5:30頃から蕎麦屋の坂で20分ほどウォームアップ。

……アップってどうやるんだっけ。
(半年ちょっとでレース前のルーティンを忘れる馬鹿)

1時間以上走るような大会なら低強度で脚を回しておけば大丈夫だった気がするけど、ハルヒルは理論上FTP以上で踏むことになるしな。L2上限くらいをベースに、勾配変化に合わせて何回か1分くらいカッと踏んでみる。
案の定、心拍数の上がり方が調子イマイチな時の早さ。
ついでに身体も普通にちょっと重い。金曜夜の時点で去年のハルヒル+0.5kg。しかも土曜日に水分も運動量も足りてなかったのか、一応最終軽量化はできたもののなんか腹が重い。

ダメだこりゃ!!(開き直り)

元々48分前後で走れれば上々と思ってたけど、この調子+風向きなら49分切れれば御の字か。
ハルヒルみたいな大きい大会だと、分かってるだけでも同年代女子でライバルが複数人。
向こうの仕上がり加減がはっきりとは分からないし、主観の調子を考慮しても絶対勝てるとはとても言い切れない。
どうなるか分からないけど、ここまで来た以上は逃げる以外できることはない。せめて今の全力を尽くせるよう頑張りましょう。


スタート〜初心者ゴール

今年の目標と弱気が入り混じっていた中途半端な申告タイムのせいか、かなり盛って申請したつもりが第3ウェーブに組み込まれたのを心から感謝しつつ整列。
計測開始までのびーさん率いる50分切り狙いトレイン付近をうろついて速そうな人にコバンザメするか悩んだものの、有識者に相談した上で前の方のスタート位置を確保。

上毛レーシングの綾さん、超カッコいい新車を携えたかえんさん、そして髪人の栗原さんが同じエリアに集結して少し気分が上がる。女子も申告タイム毎のウェーブに分けられるレースで最初から他の女性選手たちと走るの、よく考えたら初めてかも。

本当にこんな前の方でスタートして大丈夫かドギマギしながらスタート。
流れに乗るうちに隣でスタートした綾さんの後ろに入ってしまい、露骨なツキイチっぽいポジションに後ろめたさを感じながら計測テープを踏む。

いや綾さん最初からめっっっちゃ踏むじゃん???
ほどなく、1列後ろでスタートした栗原さんが他の髪人メンバーと共に上がってくる。
もちろん綾さんもぬるっとついていく。怖すぎてPWR見てないけど、これ47分切り狙ってるようなペースじゃないの???

主観強度で初心者ゴールまで着いていくのが難しいであろうペースなのが目に見えていたものの、この2人の走りを少しでも長く間近で見たい好奇心に負けた。「挑戦は気軽に」ってメダリストでも言ってた。
平坦区間はなるべくこの集団についていきたかったけど、じわじわ距離が開いていって病院の手前ではもう千切れてた。

去年もちょうどこの辺で強いお兄さんに分からせられた記憶があるなあ……と思いつつ次の緩斜面に身構えていると、シュルッと追い抜いていく白黒の残像。
綾さんと栗原さんの勢いに惑わされずきっちりペーシングしてきたのだろう、ちょうど人がまばらで風除けを期待できないタイミングにも関わらず、かえんさんがスルスル上がっていく。
その後2、3回ほどすぐ後ろまでなんとか追いつくことはあったけど、ツキイチしましたと言えるほどの時間は持たず、初心者ゴールの平坦に差し掛かる時には姿が見えるか見えないかくらいまで遠ざかってた。
シャチ号すごい。そして新車で既にこんなに乗れてるかえんさんすごい。

自分よりは平坦強そうな人の後ろに入らせてもらって、初心者ゴールセグメントは16:20 (平均4.20w/kg)で通過。去年より12秒落ち。


初心者ゴール〜神社ゴール

垂れていたわほぼ一人旅だわで語れることが正直ほぼない。
終盤の緩斜面もタイミング悪くほぼ独走。かといって1人でちゃんと踏む気力もない。

初心者ゴール→榛名神社セグメントは17:21(平均3.97w/kg)で通過。
去年より約45秒落ち。ハルヒルは上手くペーシングできると各ゴール毎の3区間で大体同じくらいのタイムになるというけど、初心者ゴールまでより約1分遅いのを見るとお手本のような垂れパターン。

 

そしてゴールへ

神社までサボり気味だったおかげか、気力は割と回復してきた。これまでのペースを考えるとゴールまであと15分……は無理かな……17……18ふ…………

ペダルを回し続ければいつか終わる!!(考えたくない)

無我の境地を目指しつつ登っていると、序盤の集団で自分が千切れるまでご一緒させていただいたうちの1人が近づいてきた。最後に見掛けてから、どれだけ長いことあのペースで踏んでたんだろう。
今更ながら無闇なペースアップはしないよう気をつけつつ、じわじわ追いつく。目の前の目標ができると頑張れる現象。でもそれは多分向こうも同じ。こっちが少し疲れてくると、相手がじんわり上がってきて抜き返される。
速度を出したくても出せない斜度の区間だから、スローモーションみたいな抜きつ抜かれつの応酬が繰り返される。全然声かける余裕がないけど何これ楽しい。でもキッッッツいわ、早く終われ早く終われ……

激坂区間が終わりに差し掛かると、いつの間にかまた1人になっていた。

あとはゴールまで気合い!!根性!!!
応援も増えてきてテンションが上がる。マッペさんから高崎・前橋エリアをシマにしてるごんじりさんが応援に来てくださっているという前情報をもらっていたから、ここでカッコ悪い姿を見せる訳にはいかないのだ。

このカーブは去年テンション上がる応援をしてもらってめっちゃ踏めた場所だった気がするぞ。ヨシ!!(RIVAL eTapフロントギアガッチャン)

いや重っっっ。
フロントアウターだと後ろ33T+ダンシングでも重っっっっっ。
やべえ踏む場所間違えた。チ◯コ岩まだあと数カーブ先じゃん。

確かその次のカーブ、肝心のごんじりさんが構えてくれていた場所はなんとかギア比の調子を取り戻そうと一番へろへろ走ってたタイミングだったと思う。カッコつけるどころか見苦しい様子をお披露目してしまい大変失礼しました。
少し後ろから「EMUがんばれー!」って声かけてくれた人がいたけど踏みたくても踏めないよオ!!

特徴的な岩をようやく通り過ぎて、今度こそラストスパート。神社ゴール以降思ってたよりはペースで来れてるから、踏みやめなければ49分は切れる。
計測テープを完全に踏み越えてから手元のラップを切る。

神社ゴール→榛名湖ゴールセグメントは15:32、公式の総合ネットタイムは48:47。
去年より約1分20秒落ちだけど、風向き補正と集団運の悪さを考慮すれば多分気に病むことはない結果。
オフシーズンの絶望感を思い返せば、またここまで走れるようになって本当よかった。
戦略がひたすらお粗末だったけど。

ただでさえ朝からあんまり仕事してない頭が疲労で更にIQ下がってて完全に忘れ果ててたけど、誰かに「1位おめでとう!」と声をかけられて、結果という概念をようやく思い出す。
リザルト速報を開いたら、確かにカテゴリー一番上に自分の名前。ゴール済みの人数的に、入賞圏内の順位はほぼ確定だろう。

諦めずに完走する執念の強さでは、まどかちゃんが男女合わせた総合優勝だと思うの。

下山後に自分含めて周りがほとんど誰も鍵を持ってなくて、わたわたしてたら表彰式逃しかけた。思えば通信障害で結果発表が遅かった去年が例外だったのか。
車の恩恵を得られる場合ほど下山荷物にちゃんと鍵を入れましょう。(自戒)


振り返り&終わりに

  • 長めのFTP測定と化すハルヒルみたいなコースでも、当たって砕けろ戦法じゃなくてきっちりペースを考えて走った方が最終的に早そう。(ヒルクライムやる以上当たり前)
  • 富士ヒルに向けたトレーニングの一環としてTT走と捉えていたけど、終わってから数日間、普段のTTライド直後よりもしっかり疲労感が続いた。レースはレース。でも富士ヒルメインにするならその後レストしすぎるのも頑張りすぎるのも良くなさそうだから難しい。
  • 激坂区間の途中でウッとなる感覚があったので、食事は食べ過ぎだった疑惑。
  • カフェインコントロール(直前の摂取制限+当日の摂り方)に気を付けてみる実験の効果はまだよく分からないけど、神社ゴールまでに鬼タレ状態からそこそこ復活できたのは関係している気もする。一方で終盤若干気持ち悪くなった要因の可能性もあるから要検討。
  • 計測チップは靴下の中に仕込みたい。

ハルヒルは去年の結果がチームへ加入させていただくきっかけになった大会なので、今年EMUジャージで表彰台の真ん中に立つことができてすごく嬉しかったです。二連覇ではあるけど、実質初優勝の気分。
チーム関係でもそれ以外の繋がりでも、沢山の知り合いと会えて楽しかったです!地元の人の応援も相変わらず熱くて、今回もすごく楽しい大会でした。来年も絶対行きたい。

次戦はいよいよ富士ヒル。もう来週とか嘘でしょ?
今年は目標を達成できるのか難しいのかよく分からない状態ですが、一緒に頑張ろうと言ってくれる仲間たちの言葉と気持ちを信じて、当日全力で臨めるよう仕上げていきたいです。

それでは、6月1日に富士スバルラインで会いましょう。