Riding Solo

山と坂がどちらかと言えば好きな側の自転車乗りによる長文書き殴り場所

レースレポート:2026 Mt. 富士ヒルクライム(女子年代別2位・69分台)

今シーズン前半のターゲットレースの一つ、富士ヒル。
約1ヶ月前のハルヒルやそれまでの練習の調子だと、去年の宿題70分切りは決して無理な目標じゃない。欲を言えばあと一歩、練習で脚が近いチームメイトについていって68分切りの世界を見たい。

直前までの所感


ピークアウトしましたね。

ハルヒル翌々週、今年2回目の試走ではチームメイトにしがみついて本番含む自己ベスト更新。通常なら本番への期待が上がるところだけど、主観強度があまりに高すぎて逆に不安が募る。
加えてGarminのトレーニングステータスは上述の通り。本番前週のチーム練でも長めのセグメントでかなりマズい千切れ方をしてしまい、マイナスイメージばかりのまま6月最初の週末を迎えることになった。

レース週の調整はいつも通り。水・木と富士ヒルの週に見えてはいけない体重が見えた気がしたけど、金曜夜はなんか現実的な目標値が出た。水分抑えたりはしてないし大丈夫かと思ったけれど、今思えば悪い予兆の一つだったかもしれない。
土曜日は早起きして家で刺激入れしてから移動。昼食も夕食も早めに済ませて、普段の平日ではありえないほどかなり早く就寝。睡眠時間もここ数週間だとかなりしっかり目に取れた。

本番当日

トレインの皆で頑張って早起きした甲斐あって、第3スタートの第1ウェーブを確保できた。トレインとしては極力前に並んでおくことで、後ろから抜いてくる強い人たちの後ろに数秒でも入らせてもらい少しでもタイムを稼いでいく戦略。
しゃがんだ後で姿勢を変えたら、両脚脹ら脛に嫌な痺れ。しばらく揉んでいたら消えたものの、明確な悪い予兆。ここまで来たらなるようにしかならないので、気のせいだと言い聞かせる。
出走しないチームメイトがサポートしてくれたおかげでしっかり防寒できたので、長い待ち時間も遠足感覚で楽しめた。人だかりの中あちこち移動したりスタート直前バタバタする中で軽くない数の荷物を回収したりするのは大変だったはず、ありがとうございました。

スタート〜1合目

予定通り6:40スタート。位置柄ゴールド狙いガチ勢ばかりなので、計測開始テープまで強者共の絶対無駄足を使わない意思が溢れ出るペースを体験できて面白かった。

料金所はえーぞうさんのペース配分表通り2:00ほぼジャストで通過。主観強度はまだよく分からないけど、もう後戻りできない実感が湧いてくるには十分な時間。
1合目下駐車場の看板も11:40と予定ぴったりで通過。サイコンをちらりと見たら富士ヒルではそう見ない心拍数だった気がするけど、最初の試走の良いイメージや周りに最近かけてもらった言葉を思い返して踏ん張る。
1合目看板もほぼ予定通り通過。余裕度は10が元気な方として2くらい。

マズい。

2合目・3合目・4合目

事前に「今回は多少インターバルかかってでも速い人を利用するように走るからいつもの一定ペースとはいかないよ」と言っていた通り、トレインを率いるえーぞうさんが後ろから上がってきたペースの合う集団についてからは、斜度の変化によるインターバルがきつくなる。2回目の試走で主観強度の高さの割にはいけた体験を信じたかったけれど、段々いつどうやって千切れるかが切実な問題になってきた。

2合目は予定より10秒ほど巻いて通過。トレインにとっては良いことだけど、内心絶望感が募る。

えーぞうさんと若干間が開くのをなんとか埋める回数が徐々に増える。最大心拍数の約95%と、富士ヒルでは一度も見たことがない数字が視界に入る。山場だと分かっていた樹海台駐車場はなんとか食らいついたけど、ほどなく斜度変化のタイミングで開いたえーぞうさんとの距離をもう埋められなくなってしまった。まだ後ろにチームのトレインメンバーがいるのに。
すぐ後ろのケイさんに申し訳ない気持ちでずるずる下がる。私が落ちたタイミングで前と分断してしまったりょーたさんとみつぱわーさんにはせめてつけないか足掻いたけど、まもなく千切れてしまった。
失意の独走。3合目看板は68分切り狙いから約1分遅れで通過。理論上は当初の目的70分切りならまだ視野に入るけど、単独のうえ一度力尽きている状態でどこまで維持できるのか。

3合目から4合目はいつも一番キツい。そういうもんだと言い聞かせて持ち直そうとしたところで、左脚ふくらはぎに違和感。
レース、というか自転車に乗っていて初めての足攣り。
脚をなんとか回し続けられる程度ではあるものの、それでも3倍がやっと。しばらくしたら痛みが和らいできたので踏み直そうとしたけどあえなく再発。なんでよりによってこのタイミングなんだよ……
4合目の気配が近づいてくる辺りで、ようやく気にならなくなってきた。ちょうどいい感じの集団が来たので、しばらく後ろにつかせてもらう。
大沢駐車場はほぼ52分ちょうどくらいで通過。えーぞうさんから「風向きが良ければ70分切れるけどそうじゃなかったら詰む」と教えられていたギリギリのライン。足攣りで踏めなかったおかげで体力と脚は回復してきたけど、トレインに頼れない状況では絶望的だろう。
それでも踏みやめなければ最低限自己ベストは達成できるはず。

5合目へ

あと20分もないはずと言い聞かせていたら、緩斜面になるタイミングで学生ジャージのお兄さんが良い感じのペースで上がってきた。これを逃す手はないので後ろにつかせてもらう。おかげで単独走よりも間違いなくタイムが縮まりました、長野の学生さん本当ありがとうございます。
気がついたら数人まとまっていて、奥庭まで小規模なトレインでいけた。奥庭の終わりでちょっと離れてしまったけど、それでも直後の平坦はそこそこドラフティングの恩恵を得られそうな距離感で走れた。
平坦区間の終わりで確か65分くらい。試走ではここから5分かからなかったような。
最後のトンネル手前、斜度が上がり始めるタイミングで68分前後。きちんと踏ん張ればここから2分もかからないはず。
パワーは下がりすぎてないか確認のために時々見るけど、もう心拍も足攣りも気にしなくていい。ここで諦めたら先に行った仲間にいよいよ顔向けができない。
計測テープを切った時点で69:30くらいのタイムなのは確認できた。大会記録は69:28、今年の目標70分切りは無事達成。

反省

  • 良かった点
  • ・3合目手前まではチームメイトについていけたこと、そして4合目以降風向きが良い状況である程度持ち直せたおかげで、目標の70分切りは死守できた。
  • 悪かった点
  • おそらくハルヒルがピークになるようなトレーニング計画になってしまっていた。
  • 直前数週間の休養(主に睡眠)、そして金曜あたりからの食事で調整に失敗した。
  • トレインの分断に繋がる最悪な千切れ方をしてしまった。

狙っていた目標はきちんと達成できて表彰台にまで乗らせていただいているので文句を言う資格は全くないのですが、中身を見ると過去4回出た富士ヒルの中でダントツ悔しいです。下山後あまりに地団駄踏み過ぎてはらいちさんに「こんなに感情的になってるの初めて見た」ってちょっと引かれてしまった。
もっともいくら駄々をこねても、本番に向けてきちんと調整できなかったのは己の実力不足。自分以上に私の可能性を信じてくれた仲間に申し訳ない気持ちでいっぱいなので、せめてこれをバネに来年少しは成長してまたスバルラインを走りたいです。

女性初ゴールドの鈴ちゃんと念願のシルバーを達成したあんなちゃんと同じ表彰台に乗れたのはすごく光栄です!同年代だと色違いのメダル持って表彰台でこの2人の隣に並べるんですよ、いいでしょうオホホホ(ファンガールムーブ)。

チームメンバーでも他の繋がりでも、こういう場所じゃないとなかなか話せない知り合いと沢山会えて楽しかったです。イベントとしては今年もすごく満喫できた。走りの内容は!悔しいけど!!(まだ言う)

来週末は今季前半のクライマックス、ツールドふくしま。初挑戦な種類のレースになるので富士ヒル以上にどこまでやれるのか未知数で不安しかないですが、新しい経験を楽しむ気持ちを忘れず臨みたいです。

レースレポート:第14回榛名山ヒルクライム(年代別2位)

ヒルクライムシーズン始めは今年もハルヒル!
目標は2年前の自己ベスト達成。欲を言えば、富士ヒルの目標を考えると47分切れたら嬉しい。

直前までの所感など

4月に入ってからはヒルクライム以外のレースや練習も入っていて分かりにくいけど、ハルヒルと富士ヒルそれぞれの試走の感覚だと調子は正直悪くはなさそう。少なくとも富士ヒル本番が終わるまで諦念モードだった去年の同時期よりも安定しているのは間違いない。
期待したくなる一方、このタイミングで好調気味だと6月前半までにピークアウトしそうで逆に怖い。GWは乗り過ぎないよう細心の注意を払って、なるべく普段と同じようなリズム・ボリュームで練習するよう心がけた。
ボリュームの割に料理と富士ヒル試走後の外食が捗ってしまい、減量のペースはちょっとダウン。それでも金曜夜の時点で去年のハルヒルとほぼ同じ(と言い張りたい)くらいだったので及第点。

前日は晴れていたのもあり、高崎駅から十文字ミートまで実走の刺激入れ。爆風向かい風が怖すぎて思っていた通りのことは出来なかったけど、脚が回る感覚は得られたのでまあ良いでしょう。肉汁うどんは何回食べても美味い。数年連続で値上げしてたけど今年は値段据え置きだった!企業努力に感謝。

当日

スタート前

最初のアラームより10分寝坊したけど駅から始発のバスに間に合った。移動中に二度寝する気満々だったけどコーヒー+スピードウォーターちびちび飲みのカフェインで既に眠気が追いやられてた。
せっかく早く着きそうなのに、会場預けの自転車返却開始予定が5:30だと道中で気がつく。実際はもう少し早く開けてくださったけど心臓に悪い……来年以降に向けての反省。
ウォームアップは昨シーズンの反省を踏まえてじわじわ上げ。最初はお尻が張ってる感覚があってちょっと焦ったけど回してたら気にならなくなってきた。
Garmin先生にはコンディション:駄目🧡って言われて焦ったけど、ほぼ同じ列からスタートした綾さん・宮下さんが全く同じことを言っててちょっとほっとした。
綾さんは大会会場でしかなかなかお会いできないのでお話しできて嬉しい。宮下さんは今まで一方的に存じ上げていて尊敬している方の一人なので、今回初めてご挨拶できてとても光栄でした。

スタート〜初心者ゴール

今回一番の作戦は44分前後狙いのやらさんについていけるだけつかせてもらう、以上。千切れるまでほぼ一本牽きしてくださったやらさん、仲介してくださったえーぞうさん、本当にありがとうございました。

計測開始地点通過と同時にペースアップする先頭集団についていきたい衝動を抑えてやらさんと合流。やらさんの綺麗な一定ペーシングを信じていたら、病院坂の手前で先頭集団に追いついた。去年先頭集団に食らいつこうとしたら逆にこの辺りで千切れたので、トラウマを一つ払拭。
ペースは決して楽ではない。キツい。単独だったら絶対維持できない強度。でも主観とついチラ見した心拍数的にはまだタレることなくついていけそう。一度前方でグイグイ行く女子選手を見たやらさんに「チェックする?」と聞かれたけど、頭が回らなくて「これ以上は無理……!」って弱音が先に出てしまった、お恥ずかしい。数秒考えて違う年代の選手だと判断してリリース。

最低限の目標だった初心者ゴールまでの食らいつきは無事達成。このタイミングで前を代わる余力がないの、やらさんには大変申し訳ないけどとても助かる……!STRAVAのセグメントでスタートから16:05、約4.2倍。

初心者ゴール〜神社

平坦を過ぎて斜度が落ち着き始める辺りで、後ろからJETTの方と黒いチームジャージの方が上がってきた。他にも何人かトレイン状になってる気配。
やらさんと上がってきたお二方のペースが良い感じにマッチしている様子。対して自分はどこまでついていけるか怪しくなってきた。
最初の平坦直前でうっかり離されてしまったところを、後ろから上がってきた黒いCastelliワンピースの方にちょこっと乗らせていただいて再ジョイン。おかげで少し延命できました。
9kmの看板前後でやらさんたちとはお別れ。それでもこの区間の平坦はほとんど人の後ろで走らせていただけたのでかなり助かった。

神社ゴールを通過しながらサイコンを見ると、計測開始から32分ちょっと過ぎたくらいのタイム。各ゴールでタイム3分割ルールだと48分切れるか危なそうだけど、この後どこまで頑張れるか次第で変わるかな?
初心者ゴール〜神社のセグメントタイムは16:23。PWRは同じく約4.2倍。

神社〜ゴール

ペースの合う人がちょうど周りからいなくなって、残りはほぼ純粋な己との戦い。
試走の時もここからセルフペーシングで良い感じに走れた感覚を思い浮かべつつ頑張る。つらいけどタレてる感じはない。
それでも気持ちが切れそうになったところで聞こえる声援、視界に入る見慣れたジャージデザイン。

「原さんたちとひるとんさん!?」
ひるとんさん「こっちみんな!!(早よ行け)」

3人ともまさか応援してくださってるとは思わなかったからすごく嬉しかった......!おかげで数W出力が上がった。

激坂区間が終わったらパワーを落とさないように踏ん張る。「あとちょっと」おじさんに騙されないぞ!と思ってたら、今年は代わりに特徴的な岩のあたりで「あと3カーブ!」と応援してくださる方が。的確なのは的確なので心が折れそうになるよお。
この時点でタイムが44分半過ぎ。45分台は厳しいか。でも47分切りはいけるんじゃないの?
スプリントの代わりに長めのスパートをかける。計測マットを越えた時、47分40秒台のラップタイムが見えた。

神社〜ゴールのセグメントタイムは14:40。2年前から30秒短縮。
大会公式タイムは46:44。目標にしていた自己ベスト更新と47分切りの両方を達成できました。

反省など

  • 良かった点
  • やらさんの後ろにつかせていただいていた区間は勿論、独走になってからも終始一定のペースで終始走ることができた。w’bal等を見ると逆に出し切れなかったという訳でもなく、ハルヒルでの全力を尽くせた。
  • サプリメントやらジェルやらの摂取タイミングめっちゃ迷ったけど上手くはまった気がする。
  • 改善したい点
  • 一本目のバスに乗るなら自転車が大幅に遅れる可能性は低いから安心して預けていい。
  • 平坦直前でせっかくの集団から千切れない意志の強さがほしい。
  • 会場に預けた荷物は早めに回収しましょう。

今年のハルヒルもすごく雰囲気が良くてとても楽しかったです!来年も再来年もその先も、心と身体がついてきてくれる限りまた出たい。
他の場所だとなかなか会えない知り合いに会えるのがまず嬉しい。そして一緒に参戦したり応援してくれたりしたチームメンバーの顔を見て、EMUに入らせていただくきっかけになった点で自分にとって特別な大会であることを再認識しました。

現時点だと良い意味で予定通りに仕上がってる感じはあるけど、残る問題は1ヶ月後の富士ヒルとツールドふくしまに向けて少しでも更に上げられるか。
背中を追いかけたい人たちも一緒に頑張りたい人たちも努力を重ねていることを思い浮かべつつ、私もやれることをやっていきます。

レースレポート:2026年4月4日 JBCF真岡芳賀RR(Fカテゴリー シングルフィニッシュ)

〜前回までのあらすじ〜
昨シーズン知り合いが楽しそうだった様子に当てられて今年から始めることにしたロードレース。エントリー済みの大きいイベントはツールドふくしまだけど、ぶっつけ本番ロードレースデビューはあまりにも事故。せっかくチームがJBCF登録しているので、少しでもレースのセンスなるものを得るべく選手登録。
しかし練習の練習として3月に参戦したはじめての大磯クリテリウムではコーナリングがヘタクソすぎて一番最初のコーナーで早々に千切れて個人TTと化す大失態。色々アドバイスもらったとはいえ、次戦までの3週間どころか1年くらいかけても何とかならない気がするレベルのヘタクソぶりだったんだけどどうするの??

そんなわけでロードレース初戦&JBCFデビュー戦、真岡芳賀RRのレポートです。
初心者なので目標はまず無事に完走すること。そして出来ればちゃんと最後まで集団に残りたい。

出走まで

前日は真岡に近いエリアで前泊。第2関門・出社日に定時退勤峠はクリア。
木曜夜の第1関門・UCI規定重量クリアによる寝不足で、金曜は一日中グロッキーだった。最寄り駅で発覚した第3関門・ディスクブレーキ車になってからは一度も使ったことがない古い輪行袋を持ってくるミスで、更に精神的に疲弊。
明日本当に走れるのか、そもそもちゃんと起きれるのか不安な気持ちで就寝。

無事めざましのスヌーズで起床。チーム監督たかたかさんにピックアップしてもらって会場入り。
試走ではなまるちゃんに注意が必要なポイントを丁寧に教えてもらい、必死に頭へ叩き込む。
ウォームアップはたかたかさんにお借りしたローラーで。
天気予報が不安なので、スタートまでなるべく身体を冷やさないよう当社比しっかり着込んで待機。レインジェルも服を脱がずに届く範囲でしっかり塗り込む。

時間差スタートするE2/3の人壁に怯えながらスタート待機列へ。はなまるちゃんの助言を信じておっかなびっくり最前列に入る。初めて参加する種類のレースだし大きいカメラが回ってて怖いし、久々にスタートでかなり緊張した。

レース本番

落車が頻発してた第1コーナーを最初はのろのろマイペースで通過できて、最前列スタートは今回の場合正解だった。
1周目はコーナー抜けてからも大きな動きは特になく。流れでうっかり先頭に入ったらそのまま直線基調のエリアに突入してしまい、ロードレース初心者は後ろに下りれなくなった。家猫じゃないんだから。先頭引かされちゃってるのは流石に分かったのでペースは上げない。長めの下りからの直角コーナーが案の定遅すぎて、他の選手に抜いてもらいようやく先頭を外れられた。グレーチングがある最後の登りで皆踏むのかな!?と焦ったらまた前に出てしまい、第1周回は先頭で通過。

ゴール付近やカメラが回ってるタイミングで前にいることが多かったので写真映え的には美味しい。(あんなちゃん写真ありがとうございます!)

 

さっきよりも速度が速い最初のコーナーにビビりながら2周目突入。直線基調終わりの直角コーナーでタイミング間違えてブレーキ気味の変な曲がり方になっちゃったのはこの周かな?この時に限らず「ブレーキ」と後ろから注意させてしまった皆様、本当すみませんでした。
さっきよりはローテ的な動きが回るので、どの選手が今どのあたりにいるのかチラチラ観察。まだ2周目だからかコーナー後の立ち上がりはそこまで強くない。アタックが何回か出てくるけど、程なく吸収される。

3周目突入。このあたりでようやくチェーンローテや先頭固定にならないようにする要領がちょっと掴めてきた。アタックの頻度も吸収までの時間も増えてくる。最後の登りとコーナー立ち上がりもしっかり強度が上がって、ロードレースの嗅覚ゼロな曲がれない芸人は若干出遅れながら4回目のスタート・ゴール地点通過。

……した直後の第1コーナーで落車発生。出遅れ気味だったおかげで巻き込まれはしなかったけど肝が冷える。そして落車前後のグループでかなり差が開いてしまった。
第2コーナーを抜けたところで、はなまるちゃんと小林選手が追走しようとしてるのが目に入る。ちょっと頑張って追いつき、そのまましばらく引く。はなまるちゃんは序盤から積極的に動いたり逃げにブリッジかけたりしてカッコよかったから少しでも倣いたかったし、何よりこの日だけでもかなりお世話になったので、ささやかな御礼。
少し前にいた黒川選手も合流し、4人で回して先頭集団を追走する流れに。落車が起きた後だし雨が降ってきたしさっきまでにも増してコーナーが怖いけど、己のキャパを越えない範囲で頑張る。最後の登り直前あたりで無事追いつけた。

さあ最後のコーナー。次のスタートラインを越えたら最終周回!

審判モト「はいストップ!」
一同「「「……ハァ???」」」

えっなんで……ストップって中断ってこと?止まれっていやいつ止まるのよ……
困惑している間にコントロールラインを通過してしまい、ニュートラルに変更。よく分からないまま再開。E2/3のゴールスプリントと被りそうだからという理由だったらしい。
今更ペースを上げようとする人はまあいない。
最終コーナーを抜けて飛び出す先頭集団を眺めつつ、自分は今回獲りに来たわけでもそういう走り方をできていたわけでもないので、安全第一の速度で最終コーナーを通過。
コーナー入る直前は後ろと差が開いていたので、勝負する必要がないなら余計なスプリントやらない方がいいんだっけ?なんて考えながら流そうとした……ら、ゴール直前で追いつかれそうになってる気配を感じて必死に踏んだ。最後にスプリント争いできると思ってなかったので楽しかったです、ありがとうございました。

結果は9位(出走20人中)。最後まで集団で走れただけでも御の字で、シングルフィニッシュできるなんて思ってなかったから嬉しい。
一緒に走らせてくださったFカテゴリーの皆様、手厚くサポートしてくれた監督たかたかさん、本当にありがとうございました。

振り返り

良かった点

  • ニュートラルが入ったとはいえ、最後まで先頭集団に残れた
  • エントリーした最大の目的である「ロードレースでどういう動きが起こりうるのか知る」ことについては、約1時間のレースでも沢山学びがあった

今後の課題

  • 分かってはいたけどコーナーがやっぱり下手。最低限周りに迷惑をかけない程度にはきちんと曲がれるようにしていきたい
  • 今回は目標が曖昧すぎて「目的(どういう勝ち方をしたいとか)がある時はやらない方がいいんだろうな」と自覚がある動きをしてしまった。この後控える大きいレースは何をしたいのかもっと明確なイメージを持って迎えたい

まだできないことだらけなのを痛感したけど、初めてのロードレースすごく楽しかった!!

レースレポート: 2025第40回乗鞍ヒルクライム(74分・女子総合12位)

乗鞍の参戦は2回目。タイムや順位での具体的な目標はないけど、強豪揃いの女子スタートに少しでも長く食らいついて、失敗だらけだった昨年よりはタイムも走りも上手く進めたい。

直前までの所感

富士ヒルでピークを作ってからどうトレーニングを組み立てればいいのか分からず、ズルズルコンディションを落としながら臨んでしまったのが昨年の乗鞍。それを踏まえて今年目指したのは、富士ヒルが終わってから調子を落とさず立て直す方法の模索。

本番約1ヶ月前の段階で、良くも悪くも富士ヒルと大差ないくらいに仕上がった感触。
富士ヒルよりも成長できていない時点で、PWRの絶対値からして先頭集団に終盤まで着いていくのは絶望的。かと言ってゼッケン番号通りのウェーブスタートを選んでも、乗鞍の条件だと脚が合う人と協調して走るメリットを得られる見込みは薄い。
8月頭に行った試走のタイムは、最初から考えてペーシングしたつもりだったにも関わらず終盤タレて、数秒程度の自己ベスト更新すら期待が薄くなってくる結果。寝不足やらいきなりの高地やら複数の要因で体調が良くないタイミングだったとはいえ、かなり絶望した。

どう走るものか前日まで悩んでいたけど、最初から考えていた通りウェーブスタートではなく女子スタートを選んだ。
刺激入れは土曜日の朝に家で済ませてきたし、できることはさっさと寝るくらい。チームメイトがくれたアドバイスはそのまま夢に見そうな勢いで必死に頭へ叩き込んだ。

前半(女妖怪大戦争視察からの撤退)

女子スタートの整列が始まると、Infinity Styleの御三方や三島さん始め強豪のほとんどは1、2列目に並んでる。邪魔にならずかと言って序盤で出遅れにくそうな位置取りを目指し、3列目にスタンバイ。
スタートしてすぐ最初のカーブまでによしこさんが前方に上がってきて、女子スタートに並んでいた上位候補勢が揃う。

数カーブを経て、10人前後に絞り込まれた先頭集団の最後尾にしがみつく。一旦落ち着いて整ってきた隊列の先頭は佐野さん、和田さん、よしこさんあたりが回している印象。昨年優勝の三島さんは集団の中盤に控えている。

スタートから休暇村までは約4.0倍で通過。最後までついていくのは無理だろうけど、このペースが続くなら三本滝まで生き残れる可能性もあるのでは?
……と思った矢先、林道区間に入ってすぐ三島さんが先頭に上がってくる。緩斜面が続く区間だからまた落ち着くかと思っていたけど、全く緩まず4倍以上で推移するペース。
オールアウトするほどではないもののキツい。でも緩斜面だし1秒でも長く集団に残りたい。そんな思いも虚しく、スタートからちょうど10分たったところで気持ちが切れてズルズル先頭集団との距離が開いていった。

いつの間にか少し後ろに控えていた大石さんが「すごいハイペースですね〜!」と言いながらスルスル追い抜いていくのを見送りながら、これからの長い個人TTに向けて腹を据える。
でも、昨年より早い段階で集団から千切れたはずなのに、不思議と精神的にはもう少し余裕がある。オールアウトするより手前で計画的撤退を選んだからか、先頭集団に少しでもしがみつけた達成感からか。

「75分切るならこのペース」とおしえてもらったPWRを意識して淡々と走っていたら、先頭集団から降りてきたもう1人に追いついた。しばらく同じペースで走れそうな様子だったので、「一緒に回しましょう」と声をかける。平坦・緩斜面が多い三本滝過ぎまでの道のりを一人でペーシングしてたら絶対気を抜いていただろうから、すごく心強かった。ありがとうございました。

後半(同カテゴリー選手との再会)

また一人になってからも、引き続き一定ペースを心がける。試走の時は綺麗にビルドダウンしていたけど、今回は狙い通りのパワーを維持できている。標高2,000mに到達する辺りで、高地で逆に息が楽になるような感覚をひさしぶりに味わった。決して余裕ではないけど、このペースなら最後まで維持できそう。

冷戦小屋手前のつづら折りの途中、どこか見覚えのある赤いジャージが後ろから迫っているのに気がつく。追い抜かれるのが確実な距離になる頃、今シーズン度々レースでご一緒させていただいている栗原さんだと気がつく。
冷泉小屋を過ぎてからのヘアピンではカーブと緩斜面で抜きつ抜かれつを繰り返す。ハルヒルで心当たりしかない展開だぞ。

栗原さんに気を取られていて、2000番台ウェーブでスタートした金子広美さんも迫ってきていることに追い抜かれるまで気がつかなかった。ペラペラ挨拶したい気持ちよりレジェンドに対する緊張感の方が辛うじて勝った。
金子さんの勢いに釣られて、私も、そしておそらく栗原さんもペースが上がる。金子さんはあっという間に見えなくなった。金子さんとの距離が開いた段階でマイペース走法に戻り、森林限界が近づくにつれ栗原さんに追いつくこともなくなった。

位ヶ原はスタート53分前後で通過。乗鞍ではタイムの参考になるポイントをちゃんと把握できてないけど、タレなければここから20分ちょっとだった気がする。

もしかして、今年こそ本当に75分切れる???

大雪渓あたりで、一度は大きく距離が離れた栗原さんの背中がまた近づいてきたのに気がついた。追いつくのはギリギリ無理そうだけど、ここまで来たら何も残すものはない。スプリント……は無理だけど、ゴールまでの残り1km強ギリギリ保ちそうな程度に踏み増す。
栗原さんにはあと数mで追いつけなかったけど、ラップタイムは公式結果なら74分を切ってそうな数字。

結果と反省

結果は1:13:54で女子総合12位。ギリギリ78分切りだった昨年からちょうど4分ほど自己ベスト更新。
今回は強豪揃いだったから順位は下がってても不思議じゃないと思っていたけど、こちらも昨年の15位から少しランクアップ。
女子スタートで強い人たちに少しでも長く食らいつこうとする出走方法を選んだ時点で75分切りは諦めていたから、予想より遥かに良い結果だった。

当日の走りについて

  • 女子の強豪ヒルクライム選手たちが数年に一度レベルで勢揃いした今年の先頭集団に、短い間でもついていけたのはすごく楽しかった。三本滝まで集団で走れたとはいえ第2・3集団に甘んじてしまった昨年より達成感が高い。
  • レース中の平均PWRは3.5〜3.6倍。富士ヒル本番より0.1〜0.2倍低いけど、標高と序盤以外はほぼ独走だったことを踏まえると、やっぱり富士ヒルの頃と大体同じ程度には仕上がったと言えそう。
  • 栗原さんから離されたタイミングで順位を1つでも落とさないことよりも確実に最後まで保つペーシングを選んでしまったけど、もう一歩粘っていれば追いつけていたかもしれない。判断力と勝負所の勘はまだまだ弱い。

本番までの過ごし方について

  • 約1ヶ月禁酒は願掛けの意味合いが強かったけど、回復や食事制限の点でも当然良かった気はする。日曜夜に飲んだ白ワインとギリシャのブランデーは美味かった。
  • 体重はせめて富士ヒル同様BMI20は切る程度まで仕上げたかったけど、0.5kgほど落とし切れなかった。昨年のBMI19.1は自分にとっておそらく減らし過ぎだったので、塩梅が難しい。
  • 富士ヒル以降の立て直し方は来年以降も参考にしたい。直前1ヶ月にFTP前後で踏む練習をほとんど出来なかったのは痛かった。
  • 本番約1ヶ月前に自走で練習会に参加して猛暑の中うっかり走行距離200kmオーバーとかは来年こそやめようね。

終わりに

今シーズンのビッグレースは乗鞍で終わり。

今年は全てのレースにおいて、色々な面でEMU SPEED CLUBチームメンバーのお世話になりました。
1人ぼっちでは得られない貴重な練習に何度も参加させてくれたり、豊かな経験に基づく知識を惜しみなく分けてくれたり、己の人間としての未熟さを痛感するほど優しく気遣ってくれたり、ウィットと狂気で笑いを提供してくれたり、接する機会があった皆さんに感謝しかないです。乗鞍前夜も、気を抜くと翌日レースなのを忘れそうなほど楽しかった。
特に色々企画してくれたり練習でもほぼ毎回引いてくれたボスには頭が上がりません。前日の夕食では数十秒のハンデと引き換えにステーキを引き取ってくれてありがとうございましたごめんなさい。
ホビーレース界隈でずば抜けてお洒落なチームジャージに袖を通して恥ずかしくないよう、これからも成長を志して努めてまいります。

Arise PerformanceのGuarneri GD4SLは、今年投入した物の中でダントツ最強の武器として活躍してくれました。
車体とのバランスを踏まえて自分好みの硬さに調整してもらったホイールは毎回使うのが楽しくて、レースや練習じゃなくてもつい実走の度使いたくなっちゃう。
足慣らし期間も含めてシーズン初戦のハルヒルに間に合うタイミングで仕上げてくださった市川さん、ありがとうございました。

オフシーズンからトレーニングやフォームについて相談に乗ってくれたしょーせいさんには感謝しかありません。教えてもらったことのほとんどは習得できたとはまだまだ口が裂けても言えないので、自転車で速く上手く走ることの奥深さを再認識しています。
乗鞍前週に箱根でもらったアドバイスにも、付け焼き刃ながら早速助けられました。
来シーズンは与えてくれた知見をもっと成果に活かしていけるようにしたいです。

そして既に名前を挙げた方たちを含め、レースと関係ない場面でも色々な機会でお世話になった知人友人の皆様、本当にありがとうございました。初戦のハルヒルから今回の乗鞍に至るまで、今シーズンはほぼ常に自分への信頼がゼロを通り越してマイナスな状態でレースに臨んでいたけれど、毎回自分自身よりも周りの誰かの方が私の可能性を信じてくれていました。
ネガティブな部分を完全に無くすことはおそらく不可能だけど、周りの皆が信じたり期待してくれたりする何かを信じて、これからも頑張りたいです。

レースレポート: 2025磐梯吾妻スカイラインHC day 2(土湯ステージ2位・二日間総合優勝)

土湯ステージだけの参加だった初回を含めれば、磐梯吾妻スカイラインHCに参戦するのは今年が3回目。
今年の目標は二日間総合優勝、そして欲を言えば高湯側と土湯側両方で金メダルを持ち帰りたい。

1日目はしっかり1位でゴール。でも2日目のエントリーリストを見ると、1日目にも増して易々と2個目の金メダルを渡してくれそうにはない顔ぶれ。土湯側はただでさえ平坦・緩斜面が多めのロードレースっぽいコース。おまけに今回特別ルールの2区間制で自己ベストタイムの更新を狙う余地もなくなったから、初めての純粋な対人戦。


スタートまで

今回はチームの皆で高湯側に宿泊(原さんたちありがとうございました!)。4:15にアラームをセットしてたけど、4:00には女子部屋全員起きてた。
5:00から朝食。レース前にちゃんとした食事は乗鞍のトラウマで苦手意識があったけど、今日はいける気がしてしっかり完食した。レース中も補給面での不調はなかったので、美味しい食事を堪能した上でトラウマも払拭。

6:30頃土湯温泉エリアに到着。
荷物を預けて、スタート地点の道の駅までの登りでウォームアップ。

ゆっくり脚を回そうとL2上限くらいで入った第一印象。

やべえ脚が重い。

心拍数もすぐ跳ね上がって、主観強度よりも高い数字がサイコンに表示される。TT頑張った翌日あるあるの現象。
1日目は独走になってから張り切りすぎないよう走った上で温泉・ストレッチ・軽いマッサージ・そして美味しい食事でケアしたけど、流石に一晩で超回復させてくれるほど甘くなかった。

焦っても仕方ないので、無理にペースを上げず時間をかけてしっかり回すよう心がける。道の駅手前で国道に合流する頃までには心拍数が普段の上がり方に戻ってきてひと安心。

 

第一区間

自分が面目ないにも程があるボンクラで掛け流しの温泉に流してしまいたいけど、自戒のためにちゃんと記録しておきます。

交通規制が始まるのを待ってから整列開始。
1日目に様子見で3列目くらいからスタートしたら他の人のインターバルを潰すのがキツかったから、今日は女子カテゴリー1列目スタート。
序盤の下り基調区間、能天気一人なら多分ボーッとしてる間に抜かれまくってたところを、はなまるちゃんがしっかりスピードを上げてくれたおかげで登り返しに先頭で入れた。

脚重いしできればペース走寄りのビルドアップで終わりたいなあ……なんてぬるいことを考えつつ3.6〜3.8倍くらいで回してみるけど、予想に反して自然とインターバルかかりそうな場所でも誰も前に出てこない。かなり抑えてたつもりだったけど、後でむつみさんに「あの状況で他の人を前に出させたいならもっと抑えなきゃ駄目」って教えてもらった。圧倒的に正しい。この強度なら大して脚使わないしまあええかなんて思ってた私が無知でした。

当然そんな調子で終わらせてもらえるはずもなく、残り3kmに差し掛かったあたりで井原さん・森廣さん・栗原さんが前に出てきた。様子を見ようと思ったのも束の間、ちょうど男子年代別の集団が追い抜いてきて、先頭だった井原さんがそこに乗っていく。
この期に及んでまだ様子見なんて抜かそうとしていたところを、むつみさんに「乗られちゃったよ!?」と促されてようやく事態の深刻さを認識する。慌てて追走。
集団には追いついたものの、相変わらず弱気の最後尾スタンバイ。栗原さんが先頭で加速した時に飛び出すタイミングを逃し、完全に千切られてしまった。

「やっちまったなあ……」と思いつつ残りをやり過ごそうとしていたら、最後のカーブ数十メートル手前ですぐ後ろに女子選手がついているのに気がつく。距離を伺いつつ、カーブを曲がってから踏み増してなんとか2着を確保。条件が悪ければスプリントの発射台に使われてた可能性もある、バッドムーブその2。

前の栗原さんとは約20秒差。
よほど上手く動くか、よほど運が良くない限り埋めるのは難しいギャップ。

中継区間は30分近くかけてゆっくり移動。
交通規制かかってないからドキドキしたけど、大きなトラブルなく済んでよかった。
女子カテゴリーが集まるのを待ってる間に、ジェルと背中に仕込んでおいたアクエリのパウチを補給。


第二区間

再整列後は栗原さん・むつみさん・はなまるちゃん・私が1列目を確保。

スタート直後から栗原さんが先頭に出て、はなまるちゃんとむつみさんの後ろに私がつかせてもらう。余裕があるからと前に出ても後ろを千切るのはまず無理な区間だし、何より普通に速くて抜かす余地なんてないので、序盤の下り基調平坦はこの位置をキープ。
ここで駆け引きが出てきたらどうしようと考えていたけど、栗原さんがずっと先頭を引いてくれた。

そしてやってくる登り返し。
ヘアピンカーブで栗原さんが少し余裕をもって曲がり、はなまるちゃんがぴったり後ろについた隙に、3番手のむつみさんがイン側のラインをついて隙間を作ってくれる。

スポーツのセンスがゼロ通り越してマイナスなウスノロでも分かる。ここで前に出られなければ、レース系の競技をやめるべきレベルのお膳立てだと。

むつみさん・はなまるちゃんの世界一カッコいいアシストワークで前に出させてもらってから踏み増す。後ろが見えてはいるもののしっかり距離がついたのを確認してからは、踏みやめてはいない程度に様子見。
しばらくして、栗原さんともう数人に追いつかれる。また緩斜が増えてくるタイミングだったので無理せず、栗原さんが前に出たらそのまま後ろにつく。気がついたら栗原さんと私の二人きりになっていた。

男子年代別の前方集団に抜かれ始める。1,2回二人で後ろにつかせてもらうけど、追い続けられるペースではなく見送る。
残り6kmを切ったら動き始めようと決めていた。斜度が上がるタイミングで前に出て、少しだけ踏み増してみる。もっともアタックらしいアタックを仕掛けられるほど脚の在庫に自信がなく、斜度が緩むタイミングでまた下がるのを繰り返す。

何回目かの緩斜面に差し掛かり始めたタイミングで、再び男子の集団がやってきた。
栗原さんもまだ行けそうな様子なのを確認してから後ろにつく。平坦、下り基調、登り返しの入り口ではまだ後ろにいる気配。
多分最後の登りの途中で男子の集団から千切れてからは、脚が許す限り踏む。残り2kmの看板が視界に入る。
下りを一本やり過ごしてから後ろの様子を伺うと、思いのほか距離が開いている気配。最後の下りは他の人とタイミングが被らず独走で、周りのライン取りまで気にする必要なく逆に思い切って加速できた。

ゴールして駐車場に入ってから振り返ると、ちょうど計測マットを越えたであろう栗原さんの姿が見えた。第二区間は先着したけど、第一区間とのタイム差では間違いなく栗原さんが一位だろう。

 

終わりに

結果はタイトルの通り。2日目土湯ステージは2位、二日間総合では優勝。

集合写真の真ん中に陣取ってしまったの恐縮だけど、こけしに免じて大目に見てください。

ずっと憧れてた総合優勝のこけしはオリジナルデザインの山岳ジャージ仕様ですごく可愛い!
勿論参加費永年無料も嬉しい。70代になって昔の杵柄でエントリーしつつ制限時間ギリギリ完走とかやりたい。

第二区間の勝負がすっっっごく楽しかった一方、これだけむつみさんとはなまるちゃんにアシストしてもらっておいて勝ちきれなかったのが悔しい。
女子のホビーレースでここまで豪華なアシストを受けられる機会はそうそうないはず。二人とも色々なレースを経験して、対人戦で必要になってくるスキルや知識の引き出しが沢山あるのを実感しました。プロに頼んでこけしの裏面に二人の名前を刻みたい、現地で福島サイクルプロジェクトの人にレーザー刻印頼めばよかった。

悔しいけど、今はできないことが分かるのを含めて楽しかった。
今回のレースの時間は戻ってこないけれど、ヒルクライムTTだけでは身につかないスキルも少しは覚えて、今回むつみさんとはなまるちゃんにお世話になった分、いつか他の場面で報いることができるようにしたいです。

レースレポート: 第13回榛名山ヒルクライム(女子年代別優勝)

第13回榛名山ヒルクライム。私にとっては今シーズンのヒルクライムレース初戦で、3回目のハルヒル。
結果は48:47、年代別で2連覇できました。

 

レース直前〜前日まで

今年に入ってから不調続きで3月は絶望を通り越して達観モードだったけど、4月序盤からようやく去年の同時期と同じくらいには辿り着いてる感覚が出てきた。自分の限界を探れるガチTTは越生練1回のみで他の週末は抑えめペースのライド中心だったので、数字で分かる証拠はない。

GWは試走やらTTメインやらで強度高めのライド予定が入ってた分、乗りすぎないように気をつけた。走行距離100km越えたのは4連休初日にヤビツでまどかちゃんとランデヴーしたくらいで、おまけに4日中2日フルレスト。
ハルヒルまで1週間切ってる5日(月)に今年初のスバルライン試走。想定より1段階速いトレインに組み込まれて必然の死を覚悟したものの、終始ツキイチ&圧倒的追い風補正があるとはいえ最後までついていけて、去年の本番から自己ベストを30秒ほど更新。

あれ、むしろ去年より調子良い……?なんて浮かれかけたのも束の間、その後の平日練は明らかな疲労感。Garmin先生のvo2 max判定が富士ヒル試走で下がってから戻らない……のは心拍計が不調疑惑もあるけど、久しぶりのThe Gorbyは去年最後にやった時の記憶より明らかにドぎついし、実走の周回コースでも前週より踏めない。
金曜はフルレストにして、土曜日移動前にインドアトレーナーで刺激入れ。心拍がやたら高いのはやっぱり心拍計のせいな気がするものの、それを差し置いても脚と有酸素系ともになんか疲労感が抜けてない。

ハルヒルはピーキング一切せず富士ヒルに向けたトレーニングの一環として捉えてはいるけど、それにしてもこれはアカンのでは???

今回は車移動(人の運転)なのをいいことに、夕食は高崎駅周辺からちょっと離れたボンジョルノ本店。今年はアスパラガスが美味しそうだった季節のベスビオ単品。去年は別の店舗でパニーニピッツァとサラダもついたセットを頼んだ記憶があるけど、まどかちゃんと「あれなんで詰め込めたんだろう……」って顔を見合わせた。

シャワー浴びてY1000煽って脚を軽くマッサージしてから就寝。気休め程度とはいえ、イナーメのマッサージオイルとメタルかっさ(正式名称忘れた)持ってきてよかった。

 

当日

ホテルを出たら、この後自転車に乗るのが憂鬱になる強さの風。予報通りならレース中は向かい風のはず。早速テンションが下がる。
渋滞が怖くてバスの運行開始よりワンテンポ早く、4:15頃に出発。割と空いてたから油断してコンビニに寄ったら結局ちょっと詰まった。

5:30頃から蕎麦屋の坂で20分ほどウォームアップ。

……アップってどうやるんだっけ。
(半年ちょっとでレース前のルーティンを忘れる馬鹿)

1時間以上走るような大会なら低強度で脚を回しておけば大丈夫だった気がするけど、ハルヒルは理論上FTP以上で踏むことになるしな。L2上限くらいをベースに、勾配変化に合わせて何回か1分くらいカッと踏んでみる。
案の定、心拍数の上がり方が調子イマイチな時の早さ。
ついでに身体も普通にちょっと重い。金曜夜の時点で去年のハルヒル+0.5kg。しかも土曜日に水分も運動量も足りてなかったのか、一応最終軽量化はできたもののなんか腹が重い。

ダメだこりゃ!!(開き直り)

元々48分前後で走れれば上々と思ってたけど、この調子+風向きなら49分切れれば御の字か。
ハルヒルみたいな大きい大会だと、分かってるだけでも同年代女子でライバルが複数人。
向こうの仕上がり加減がはっきりとは分からないし、主観の調子を考慮しても絶対勝てるとはとても言い切れない。
どうなるか分からないけど、ここまで来た以上は逃げる以外できることはない。せめて今の全力を尽くせるよう頑張りましょう。


スタート〜初心者ゴール

今年の目標と弱気が入り混じっていた中途半端な申告タイムのせいか、かなり盛って申請したつもりが第3ウェーブに組み込まれたのを心から感謝しつつ整列。
計測開始までのびーさん率いる50分切り狙いトレイン付近をうろついて速そうな人にコバンザメするか悩んだものの、有識者に相談した上で前の方のスタート位置を確保。

上毛レーシングの綾さん、超カッコいい新車を携えたかえんさん、そして髪人の栗原さんが同じエリアに集結して少し気分が上がる。女子も申告タイム毎のウェーブに分けられるレースで最初から他の女性選手たちと走るの、よく考えたら初めてかも。

本当にこんな前の方でスタートして大丈夫かドギマギしながらスタート。
流れに乗るうちに隣でスタートした綾さんの後ろに入ってしまい、露骨なツキイチっぽいポジションに後ろめたさを感じながら計測テープを踏む。

いや綾さん最初からめっっっちゃ踏むじゃん???
ほどなく、1列後ろでスタートした栗原さんが他の髪人メンバーと共に上がってくる。
もちろん綾さんもぬるっとついていく。怖すぎてPWR見てないけど、これ47分切り狙ってるようなペースじゃないの???

主観強度で初心者ゴールまで着いていくのが難しいであろうペースなのが目に見えていたものの、この2人の走りを少しでも長く間近で見たい好奇心に負けた。「挑戦は気軽に」ってメダリストでも言ってた。
平坦区間はなるべくこの集団についていきたかったけど、じわじわ距離が開いていって病院の手前ではもう千切れてた。

去年もちょうどこの辺で強いお兄さんに分からせられた記憶があるなあ……と思いつつ次の緩斜面に身構えていると、シュルッと追い抜いていく白黒の残像。
綾さんと栗原さんの勢いに惑わされずきっちりペーシングしてきたのだろう、ちょうど人がまばらで風除けを期待できないタイミングにも関わらず、かえんさんがスルスル上がっていく。
その後2、3回ほどすぐ後ろまでなんとか追いつくことはあったけど、ツキイチしましたと言えるほどの時間は持たず、初心者ゴールの平坦に差し掛かる時には姿が見えるか見えないかくらいまで遠ざかってた。
シャチ号すごい。そして新車で既にこんなに乗れてるかえんさんすごい。

自分よりは平坦強そうな人の後ろに入らせてもらって、初心者ゴールセグメントは16:20 (平均4.20w/kg)で通過。去年より12秒落ち。


初心者ゴール〜神社ゴール

垂れていたわほぼ一人旅だわで語れることが正直ほぼない。
終盤の緩斜面もタイミング悪くほぼ独走。かといって1人でちゃんと踏む気力もない。

初心者ゴール→榛名神社セグメントは17:21(平均3.97w/kg)で通過。
去年より約45秒落ち。ハルヒルは上手くペーシングできると各ゴール毎の3区間で大体同じくらいのタイムになるというけど、初心者ゴールまでより約1分遅いのを見るとお手本のような垂れパターン。

 

そしてゴールへ

神社までサボり気味だったおかげか、気力は割と回復してきた。これまでのペースを考えるとゴールまであと15分……は無理かな……17……18ふ…………

ペダルを回し続ければいつか終わる!!(考えたくない)

無我の境地を目指しつつ登っていると、序盤の集団で自分が千切れるまでご一緒させていただいたうちの1人が近づいてきた。最後に見掛けてから、どれだけ長いことあのペースで踏んでたんだろう。
今更ながら無闇なペースアップはしないよう気をつけつつ、じわじわ追いつく。目の前の目標ができると頑張れる現象。でもそれは多分向こうも同じ。こっちが少し疲れてくると、相手がじんわり上がってきて抜き返される。
速度を出したくても出せない斜度の区間だから、スローモーションみたいな抜きつ抜かれつの応酬が繰り返される。全然声かける余裕がないけど何これ楽しい。でもキッッッツいわ、早く終われ早く終われ……

激坂区間が終わりに差し掛かると、いつの間にかまた1人になっていた。

あとはゴールまで気合い!!根性!!!
応援も増えてきてテンションが上がる。マッペさんから高崎・前橋エリアをシマにしてるごんじりさんが応援に来てくださっているという前情報をもらっていたから、ここでカッコ悪い姿を見せる訳にはいかないのだ。

このカーブは去年テンション上がる応援をしてもらってめっちゃ踏めた場所だった気がするぞ。ヨシ!!(RIVAL eTapフロントギアガッチャン)

いや重っっっ。
フロントアウターだと後ろ33T+ダンシングでも重っっっっっ。
やべえ踏む場所間違えた。チ◯コ岩まだあと数カーブ先じゃん。

確かその次のカーブ、肝心のごんじりさんが構えてくれていた場所はなんとかギア比の調子を取り戻そうと一番へろへろ走ってたタイミングだったと思う。カッコつけるどころか見苦しい様子をお披露目してしまい大変失礼しました。
少し後ろから「EMUがんばれー!」って声かけてくれた人がいたけど踏みたくても踏めないよオ!!

特徴的な岩をようやく通り過ぎて、今度こそラストスパート。神社ゴール以降思ってたよりはペースで来れてるから、踏みやめなければ49分は切れる。
計測テープを完全に踏み越えてから手元のラップを切る。

神社ゴール→榛名湖ゴールセグメントは15:32、公式の総合ネットタイムは48:47。
去年より約1分20秒落ちだけど、風向き補正と集団運の悪さを考慮すれば多分気に病むことはない結果。
オフシーズンの絶望感を思い返せば、またここまで走れるようになって本当よかった。
戦略がひたすらお粗末だったけど。

ただでさえ朝からあんまり仕事してない頭が疲労で更にIQ下がってて完全に忘れ果ててたけど、誰かに「1位おめでとう!」と声をかけられて、結果という概念をようやく思い出す。
リザルト速報を開いたら、確かにカテゴリー一番上に自分の名前。ゴール済みの人数的に、入賞圏内の順位はほぼ確定だろう。

諦めずに完走する執念の強さでは、まどかちゃんが男女合わせた総合優勝だと思うの。

下山後に自分含めて周りがほとんど誰も鍵を持ってなくて、わたわたしてたら表彰式逃しかけた。思えば通信障害で結果発表が遅かった去年が例外だったのか。
車の恩恵を得られる場合ほど下山荷物にちゃんと鍵を入れましょう。(自戒)


振り返り&終わりに

  • 長めのFTP測定と化すハルヒルみたいなコースでも、当たって砕けろ戦法じゃなくてきっちりペースを考えて走った方が最終的に早そう。(ヒルクライムやる以上当たり前)
  • 富士ヒルに向けたトレーニングの一環としてTT走と捉えていたけど、終わってから数日間、普段のTTライド直後よりもしっかり疲労感が続いた。レースはレース。でも富士ヒルメインにするならその後レストしすぎるのも頑張りすぎるのも良くなさそうだから難しい。
  • 激坂区間の途中でウッとなる感覚があったので、食事は食べ過ぎだった疑惑。
  • カフェインコントロール(直前の摂取制限+当日の摂り方)に気を付けてみる実験の効果はまだよく分からないけど、神社ゴールまでに鬼タレ状態からそこそこ復活できたのは関係している気もする。一方で終盤若干気持ち悪くなった要因の可能性もあるから要検討。
  • 計測チップは靴下の中に仕込みたい。

ハルヒルは去年の結果がチームへ加入させていただくきっかけになった大会なので、今年EMUジャージで表彰台の真ん中に立つことができてすごく嬉しかったです。二連覇ではあるけど、実質初優勝の気分。
チーム関係でもそれ以外の繋がりでも、沢山の知り合いと会えて楽しかったです!地元の人の応援も相変わらず熱くて、今回もすごく楽しい大会でした。来年も絶対行きたい。

次戦はいよいよ富士ヒル。もう来週とか嘘でしょ?
今年は目標を達成できるのか難しいのかよく分からない状態ですが、一緒に頑張ろうと言ってくれる仲間たちの言葉と気持ちを信じて、当日全力で臨めるよう仕上げていきたいです。

それでは、6月1日に富士スバルラインで会いましょう。

レースレポート: 2024第12回まえばし赤城山HC(女子年代別A優勝)

9月29日に開催された赤城HCのレースレポートです。

前置き:所信表明および直前までの過ごし方

〜前回までのあらすじ〜
薄々そんな予感がしてたとはいえ乗鞍で山は甘くないことを叩きつけられ、シーズン前半のハルヒル・富士ヒルで当初の予想を遥かに上回る結果が出て調子こいてた速い女子ビギナーは見事に鼻っ柱を折られましたとさ。

ハルヒル・富士ヒルにピークを合わせた後コンディションが下り基調なのは磐梯吾妻の時点で予兆は察していたものの、乗鞍で痛感。

赤城でもシーズン前半ほどのパフォーマンスは期待できないけど、乗鞍の悔しい気持ちだけで今シーズンを終えたくない。
(※乗鞍は本命というより実験感覚で挑んだので結果自体を悔しがる資格も意図もないのですが、それをカバーできない現時点での己の力不足ということで。)
自分が出るカテゴリーで予想される出場状況的に、ハルヒルに続いて表彰台の真ん中は死守したい。
だってハルヒル前から「本命は赤城」って宣言してたまどかちゃんに「一緒に表彰台乗ろう!」なんて偉そうなこと言っちゃったんだもん。今出せる全力で臨んで、表彰台の一番高い場所に堂々と立ってないと格好がつかない。

乗鞍も自分なりにもう一度ピークを作ろうと試みていたから、ただでさえ中途半端な出来で崩す気満々だった山をなるべく積み直さなきゃいけない、不安すぎる1ヶ月間。

8月最後の平日1週間は1時間未満のLT1×3、近所の知り合いとの朝練もいつもより気持ち緩め。峠TTが流行ったタイミングだったので週末久々に台風後の和田峠で頑張ってみたら流石に自己ベストが出た……けど、18分は切れなかった悲しみ。
9月に入ってからは、平日は基本いつも通りSST (short)・VO2 maxワークアウト(ゴルビー)・実走周回コースの流れに戻す。

9月1週目、K本さん主催の下仁田の和菓子屋さんまでのゆるポタ(帰り輪行DNFで走行距離約250km)。前回(富士ヒル後)よりはルートが優しかったので埼玉の山伏峠だけなるべく頑張ってみたけど、250km走る日に許される限りのTTだと女子トップ10入りには10秒足りなかった。

9月2週目、COW GUNMA主催の赤城試走会に参加。
「申告タイム的にグループで真っ先に千切れる枠確定だなあ〜〜」と思いつつ申し込んだら同じグループが女子エキスパートor今年は年代別だけどエキスパートで戦える実力があるお姉様たちばかりで、下手したら本番以上に緊張した。開き直って強くてカッコいい人たちの走りを1秒でも長く間近で拝みたいファンガール精神で出走したけど、畜産から三分の一を過ぎた辺り(一瞬の平坦区間が終わって数km)で千切れた。その後の展開がすごかったと後から聞いてファンガールは地団駄を踏んだ。

赤城前週、檜原ステージの試走を兼ねて約20kmの登りを求めて都民の森。
敢えて全力は出さず主観8〜9割出力で、走り方とかを意識。舐めた走り方だったとはいえ信号運悪くなかったのに1時間切れずちょっと落ち込む。
三連休だったから翌日も出来れば実走でボリュームを積んでおきたかったけど、天気に翻弄されてタイミング逃した。

……赤城、普通に駄目では???

レース直前の平日は、知り合いのアドバイスで普段のレース週とは日ごとの配分を変えてみる。ここまで書いた通りの仕上がりなので、藁にも縋りたい気持ち。
2週連続三連休(うち一週は土曜出勤だけど)に加えて仕事がかなり暇だったおかげで、睡眠時間はしっかり目に取れた。
Garmin先生のVO2 max判定が乗鞍後なかなか上がらずトレーニングステータスが1ヶ月近く黄色・オレンジ・ピンクをウロウロしてたけど、赤城1週間前からなんとか緑に。本番前日の土曜日、刺激入れを終えた段階でギリギリピーキングに入った。

走った結果だけ見たら自信喪失する要因しかないけど、体調自体は悪くないはずの仕上がり。

レース前日

これまでのレースはちょっと早めに現地入りして現地の実走で刺激入れしてたものの、今回は直前の天気予報的にそれは避けて家を出る前に刺激入れを済ませた方がいいと判断。今回車を出してくれた知り合いと相談して、14〜15時頃前橋に着けば良いかということに。

横浜も前日まで雨予報だったからローラーのつもりだったけど、起きたら雨雲の影も形もなかったのでネット1時間程度の実走に切り替え。

最近走ってなかった短めの周回コースに行ってみたら、Garmin先生のおすすめワークアウトとほぼ一致しててラッキー。

時間に余裕あるしと悠長に写真を撮ってたら、目を離した隙に車体がドライブトレイン側に倒れた。

ざっと見た感じ大きな傷はなく走行に問題なさそうだったので走り出した……ら、家までに超えなければならない坂で明らかにローギア寄りの変速がおかしい。

素人目にはっきり分かるほどじゃなかったけど、多分これハンガー曲げたやつだわ。

ちょっと手で押してみるけど、その程度で直るはずもないし素人がこれ以上余計な手を加えるのは不安すぎる。

まあ大丈夫、あと数時間で自転車屋(知り合い)が来るから!(他力本願)

メッセージで泣きついたら、修理スタンド持ってきてピックアップがてら応急処置してくれた。ハンガー修正機なしの目分量だけど自分でググってやるよりは安心感がある。
レース時に持つべきものは輪業経験者の知り合い!!(勿論これ目当てで赤城に誘った訳ではない)

群馬に入って即ツルヤに寄って(というより寄らせて)から宿にチェックイン。ちなみにツルヤは帰りも爆買いして、多分最高購入金額を更新した。あと半年は行けないだろう精神とはいえ自分に引いた。
夕食は偶然同じ宿を取ってたまどかちゃんも誘って登利平。今回は竹重とつくね串。松重のもも肉も美味しいけど、竹推しの登利平ラバーたちが主張する通り胸肉だけで美味しい。

宿に戻ってからカーボロード目的のパラチノースを一袋、安眠目当てのY1000を摂取。
一瞬ずっと雨に降られてるパターンを覚悟した天気予報も、前橋・赤城山ともにずっと曇りマークになってる。
レース前日できることはなるべく済ませたくて就寝が遅れがちだけど、入眠時間除いて6時間は寝られるタイミングで布団に入れた。

レース当日

3:15頃起床。しっかり寝られた主観通り、安静心拍数もHRVステータスもいい感じ。前日完全なカフェイン断ちを図ったのも効いたのかな?脚力の自信はないけどコンディショニングは乗鞍より遥かに上手く行ってる。
支度しつつ天気予報をチェック。

Weather News「ごめん前橋も赤城もずっと1〜2mmの雨見込みだわww」
私「ハァ?????」

そういや昨日、雨女の自覚がある山狂い系女子ローディーが「晴れより小雨の方がオーバーヒートしなくて走りやすい」とか言ってたぞ???

まあ降ってしまうなら腹を決めて走るしかない。ベロトーゼをカバンの取り出しやすい場所に入れ、イナーメのレインジェルは首元だけ塗り込み、腕と脚は車で塗らせてもらうことに。ウェアが借り物グラフェンワンピースだから、胴体にまで塗り込まなくても生きて帰れそうで助かる。

朝食は焼きそばパンと山崎の吹雪まんじゅうをスタート3時間前までに完食。飲み物は家に転がってたフレーバー烏龍茶。吹雪まんじゅうはほぼ餡子だし食べ切れなさそうなら車で移動中でもいいかと思ったけど、普通に宿で食べ切れた。食欲の秋に感謝。
ACTIVIKEスピードウォーターを濃い目に作って、駐車場までの移動中にボトル1/3くらい飲んで、出発前にボトル一杯まで水を足す。
スタート1時間半切った頃にGUのエナジーワッフル、スタート30分前にACTIVIKEのスピードジェルを追加。

5時前に駐車場に到着。雨だし最初はどちらかが下山荷物を預けてから車に戻って待機しようかと離していたけど、どうせバイクを並べたりアップしたりしたいし、結局車に戻らない前提で出発。私が支度遅い上に優柔不断すぎて結局5:30頃出発になったのもある。圧倒的申し訳なさ。
駐車場から会場までの移動で上手いことアップっぽくならないかと期待したけど、前の集団が雨の中とはいえ流石に遅すぎて全然「回せる」感がない。体感心拍数Z2にすら入ってなさそう。雨は会場に着く頃には止んで、気温は恐れていたより低くない。歩いてウロウロしてても身体は割と冷えなそう。もう降ってないとはいえウェット路面の中ウォームアップ目的で余計に走りたくないし、試しにこのままいってみるか。

バイクを並べて会場をウロウロしている間に、今回出場する知り合いほとんどの顔を見れてほっとした。

男子トイレの大行列を尻目にガラガラの女子トイレで最後の軽量化を試みる。
……清々しいほど出る様子がない。
前日ガッツリ肉料理だった乗鞍以上に絞り出しようがない。
金曜夕食後の時点で体重が富士ヒル直前と同じくらい、磐梯吾妻や乗鞍直前より+0.5kgくらいだったんだけど、多分更にプラス0.5〜1kgくらい増えてる。
まあ測るまでは増えてない!これだけ不動の陣を敷いてるならスタート後に催すこともないだろうしなんとかなるでしょ!!

バイクをかなり前の方に置いてしまったので、申告タイム順のはずな周囲の人のゼッケン番号を窺いつつ、スタート位置への移動までになるべく下がらせてもらう。2週間前の試走会の感じから、申告タイムの70分を切れる自信がこの時点では正直なかった。7:10、第3ウェーブスタート。ゆっくりスタートの知り合いや近隣エリア在住で今回はDNSのA川さんが見送ってくれてちょっと元気出た。

スタート〜旧料金所

時沢神社交差点までの一本道に入った途端早速ペースアップして飛び出した集団がいたけど見送り、余裕をもってついていける第2,3集団あたりの後方につく。計測開始地点までは意地でも踏まない構え。後から「2023年スタート→時沢神社前」セグメントを確認したら平均2倍も出してなかった。

計測開始地点を過ぎると周りに合わせてペースアップするけど、ここでも踏みすぎはしないよう気をつける。しばらく体感で「楽はしていないけどあと1時間以上スタミナが持つ程度の出力」を探って、落ち着いた頃にサイコンを確認したら4.0〜4.5倍くらい(※金曜夕食後の体重設定だから実際のPWRは多分もっと低い)だったから、ひとまずこのペースを維持。
途中地元のアイドル戸丸さんに追いついた時、「去年乗鞍(試走の時期)でもらったうさぎマスコット大事に使ってます!!」って挨拶する程度の余裕はあった。チャリダー号ではなくガチママチャリで奮闘されていたにも関わらず、このタイミングでのチャンピオンは俺だコールに対応してくださりありがとうございました。めっちゃ楽しかった。

畜産交差点は計測開始からちょうど10分くらいで通過した記憶。
その数百メートル手前、交差点が見えてきて斜度が緩むあたりで、COW GUNMA率高めの集団が上がってきた。試走会の時同じグループだった、女子年代別で違うカテゴリー出走の栗原さんの姿がその中に見えたから、この集団にはついていってみようと判断。

大集団だからなかなか末尾が来ないなあ……まだかなあ……おっそろそろつけそうだぞ。
そう思って後ろに入った途端、前の2,3人と集団の距離が開き始める。

息切れ具合から復帰を図る気力も残ってなさそうなので、見切って単独で接続を試みる。何とか追いついた!……と思いきや、またも後ろにつかせてもらった人が追いついたタイミングで集団から千切れ始める。

同じことを何回か繰り返しているうちに、栗原さんの髪人ジャージは自滅覚悟で数分ガン踏みでもしないと追いつけない距離まで遠のいてしまった。

集団に頼りたかった旧料金所の緩斜面は完全に独走で通過。平坦強い人を使い捨てようにも、そもそも自分より1ミリでも余裕がありそうな人が全く周りにいない。
今季最後のビッグレースにして、ワースト1,2レベルの下手クソムーブである。

旧料金所〜ゴール

2週間前の試走会より早い段階での一人旅になったけど、ここまで温存できた自覚があったからかそこまで焦りはなかった。スタート時点で申請の70分を切る自信が消え失せてたので、諦念モードに入っていたのもある。

「試走会の時千切れたのこの辺だったかなあ」とか思いつつ、フォームと主観的な強度と実際の出力を確認しながら回していく。
ここまで無理はしていないから、試走会では身も心もタレて3.5倍は下回らないよう踏ん張るのがやっとだった場所でも3.8〜4.2倍くらいちゃんと出る。
計測開始地点から9.5kmくらいでタイムを確認したら、ラップ30分過ぎたくらいの表示。理論上残りの半分を40分弱で通過すれば70分切れるけど、この後の斜度と己の脚力を鑑みるとあんまり自信ない。

残り5kmちょっとに差し掛かった辺りで、ラップ経過時間を50〜55分くらいと認識して愕然とした。70分切りにはここからゴールまで平均20km/hで行く必要があるけど、自分の脚力だとそれは無理。現実的なのは75分切りか。
試走と違ってタレてる感覚はなかったのに、思っていた以上に遅い。
まあ、今更絶望しても仕方ない。真ん中かは最早分からないけど表彰台には乗れてしまうだろうから、せめて堂々と立てるように、ちゃんと今出せるベストは尽くそう。

3km看板通過。サイコン画面の水滴をしっかり拭ってタイムを再確認。

ラップ経過時間: 55分前後

いや諦めなければもしかしなくても70分切り達成できるじゃん。
さっきのは見間違いかい!!!!!

ちょうど斜度が緩んでくるタイミングに差し掛かって、モチベーション復活。一瞬の緩斜面で出力維持するのが苦手だから4倍維持とはならないけど、それでも15km/h以上は余裕で出てる。
最後まで踏めるよう張り切りすぎはしないよう気をつけつつ、残り2km、1kmと進むごとに自然と踏み増していく。

最後のカーブを通過。もう失うものは何もない。アウターに入れてしっかり踏む。

直前の予告通り篠さんが応援してくれている姿が目に入って、テンション爆上がりした。声をかけてもらえるだけでも嬉しいのに、「前の人追いつけるよ!」なんて言われたらもうひと踏ん張りするしかないよね。
前にいたおじさんに追いついたのはほぼゴールと同時で、力足らずギリギリ抜くことはできなかったけど、余しもタレもせず最後までちゃんと踏み切れた。

計測マットを通り過ぎた時のタイムは69分台に差し掛かったくらい。自分で今回の目標として設定した70分切りをちゃんと達成できた。

ゴール後

着替え場所で色んな方とお話ししつつチンタラ下山の支度をしていたら、まどかちゃんもやってきた。目標の75分切れたと聞いて、これだけでも嬉しい。ラップ速報ページを開いたら、カテゴリー2位にまどかちゃんの名前。同じカテゴリーでもう1人の第4ウェーブスタートの人はそもそも出走してなさそうだし、他ウェーブのゴール状況的にもこれで順位確定じゃない??

 ゴール付近でのんびりしすぎて、危うく表彰式逃すところだった。

3位の人が欠席だったのをいいことに、表彰台ではまどかちゃんと全力で楽しいツーショットを決めさせていただきました。自分が宣言通り目標達成した上で真ん中に立てたのは勿論良かったんだけど、それ以上にまどかちゃん念願の初表彰台に一緒に乗れたのがすごく嬉しい。そしてえーぞうさんにお借りしている赤グラフェンワンピースを、EMUの強い人御用達カラーとして相応しい場所に連れていけて安心した。いや試走会で同じグループだった方たちの中ではドベのタイムなので女子の強い人に混ざろうとしたらビリッケツなんだけど、せめて自分の立場と今の力量で手が届く一番気分が良い場所にちゃんと連れて行きたかった。

優勝の景品が秋のフルーツ3種豪快盛りで持ち帰るのが大変だった。果物大好きなので嬉しいです。昨年まではカップラーメン箱詰めだったらしいから今年勝てて良かったぜゲヘヘ。
来年の赤城に出るならエキスパートクラス決定なので、参戦するかどうかは富士ヒルの仕上がりで決めます。

振り返り&終わりに

相変わらず内容の薄さに対して文字数が無駄に多いので、振り返りについてはサクッと。

良かった点

  • 最初から一定ペースを意識したおかげで最後までタレなかった
  • 当日の朝食のタイミングが良かったのか、スタート時点で満腹感はなかったけど終盤までエネルギーが足りている感覚があった。炭水化物中心メニューでもスタート3時間前にメインは食べ終わるようにした方がよさそう

悪かった点

  • 脚が合う人の見極め下手すぎ(ハルヒルからの退化が酷い)
  • バイクを整列した位置が前過ぎた

引き続き検討

  • カフェインコントロールは事前に減らす・断つ期間が短かったからか露骨な効果は分からなかったけど、少なくとも悪い影響はなさそう。減らす期間や当日の摂取量・タイミングは死なない程度に色々試していきたい

以下、レース自体は最早あんまり関係ないほぼポエム。

既に何度も書いた通り今回は申告タイムの70分切りを達成できる自信が消え去った状態で出走したので、この際自分のリザルトはどうでもよかった。(いや訂正、借り物赤グラフェンはやっぱり絶対表彰台の真ん中に届けたかった。)それよりまどかちゃんの初表彰台に立ち会わせることができたのが本当に嬉しい。
スタート前に歩き回っていればどこかしらで知り合いと鉢合わせる様子を見て、自転車用SNSアカウントを始めるどころかレースに出始める前からの希少な知り合いに「やっぱり強くなると知り合い増えるんですね」と言われたけど、コミュ障の自分1人で走っていたら多分こうはなっていなかった。今シーズンに入ってから一気に知り合いが増えたのは、まどかちゃんが色々なライドに誘ってくれたのが間違いなく大きい。シーズンイン直前にすごく大変そうだった今年でもほとんどのレースで自己ベスト更新してるまどかちゃんだから、来シーズンはきっと更に強くなっちゃうね。風雲まどか城の季節が始まるけど生き延びておくれ。なるべく負けないように自分ももうちょっと、できればもっと、強くなれるように頑張るぞ。

今シーズンは赤城次週の東京ヒルクライムHINOHARAステージで締める予定ですが、レースレポートは多分今回がラストになります。2週間連続で記憶を頼りに数千字かけて自分語りしてると他のことが全然回らない。

それでは、また何処かの山で(HINOHARAステージ参戦予定の方は都民の森で)会いましょう。